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資料管理ID syu06710450085
タイトル 論文紹介:「2024年に韓国で伝播しているノロウイルスGII.17株の分子遺伝学的特性評価」
資料日付 2026年4月2日
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分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance(2026, 31(13):pii=2500372、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2026.31.13.2500372)に掲載された論文「2024年に韓国で伝播しているノロウイルスGII.17株の分子遺伝学的特性評価(Molecular genetic characterisation of norovirus GII.17 strains circulating in South Korea in 2024)、著者Y Jo, S-W Park(Division of Viral Diseases, Department of Diagnosis and Analysis, Korea Disease Control and Prevention Agency, 韓国)ら」の概要は以下のとおり。
1. 背景
 韓国において、ノロウイルスの集団感染は主にGII.4遺伝子型に起因していたが、2024年半ば以降、GII.17遺伝子型の株がより頻繁に検出されており、優勢な伝播株の潜在的な変化と、それに伴う公衆衛生上の影響について懸念が高まっている。
2. 目的
 著者らは、2024年に韓国で検出されたノロウイルスGII.17株の、主要なカプシドタンパク質であるVP1をコードする遺伝子の塩基配列を分析し、それらをGII.17 Kawasaki 2014系統株(※訳注)の対応する配列と比較し、GII.17が長期間優勢であったGII.4遺伝子型に取って代わる潜在性を有するかどうか評価することを目的とした。
3. 方法
 著者らは、2024年に韓国の6地域(釜山、大田、江原特別自治道、慶尚北道、仁川、全羅南道)で採取された便検体から11の完全なVP1配列を取得し、遺伝的変化を特定するために、それらを参照株(GII.17 Kawasaki 2014)のVP1配列と比較した。
4. 結果
 主要なアミノ酸置換(R299P、N378D、K388R)が、主要な抗原部位であるVP1のP2ドメインにおいて特定された。特筆すべきは、N378DがGII.4遺伝子型のD374に対応しており、これは組織血液型抗原(HBGA)結合に関与する位置にあたること、また他の抗原部位に隣接するK388Rが、カプシドの表面電荷を変化させる可能性があることである。
5. 結論
 本データは、韓国で出現しているGII.17株が宿主免疫監視機構を回避し、異なる受容体結合性を示す可能性があるという分子的エビデンスを示すもので、本株がもたらす公衆衛生上の脅威と、ゲノムサーベイランスの強化及び効果的なワクチン開発の必要性を強調している。
(※訳注)日本の川崎市で初めて特定されたGII.17遺伝子型に属する株であり、2014年から2016年にかけて東アジアの一部でGII.4遺伝子型に一時的に取って代わり、優勢な遺伝子型として伝播した。
地域 アジア
国・地方 韓国
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Eurosurveillance(2026, 31(13):pii=2500372)
URL https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2026.31.13.2500372