食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06690050475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、同庁が提案した中鎖フタル酸エステルの調和された分類案について情報を提供
資料日付 2026年3月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は3月2日、ANSESが提案した中鎖フタル酸エステルの調和された分類案について情報を提供した。概要は以下のとおり。
1. 13種類のフタル酸エステルは、生殖毒性があるとしてすでに禁止又は制限されており、そのうち4種類は内分泌かく乱物質としても特定されている。
 いわゆる中鎖のフタル酸エステルは、日常生活における様々なプラスチック用品、ポリマー、接着剤製品の可塑剤として使用される物質のグループを形成している。
 これらのフタル酸エステルのうち13種類は、欧州レベルですでに禁止又は制限されている。これらはCLP規則(EUの化学物質及び混合物の分類、表示、包装に関する規則)に従って、生殖毒性があると分類されている。その結果、一般向けに販売される製品でのそれらの使用は制限されており、そのうちの3種類の玩具・育児用品における使用は特に制限されている。これらのフタル酸エステルのうち、4種類はREACH規則(EUの化学物質の登録、評価、認可及び制限に関する規則)の枠内でヒトの健康に対する内分泌かく乱物質として、また2種類は環境に対する内分泌かく乱物質として特定されている。
 また、13種類のフタル酸エステルのうち7種類は、認可を受けた物質を記載したREACH規則の附属書XIVに載っている。欧州委員会(EC)が認可を与える明確に規定された用途を除けば、当該物質はもはや使用することができない。
2. 当該分類をより広範なフタル酸エステルのグループに拡大し、あらゆる望ましくない代替を回避する
 他のいくつかのフタル酸エステルは、まだ規制されていないため、禁止又は制限されているフタル酸エステルの代替として使用することができる。構造的に類似し、同じような技術的機能だけでなく同様の毒性学的作用も有する可能性のあるフタル酸エステルによる望ましくない代替を回避するために、ANSESは統合されたCLP分類を提案する。
 専門家による特定の毒性学的評価に基づき、ANSESは中鎖フタル酸エステルのグループに以下のCLP分類を適用することを推奨する:
・生殖毒性、区分1B(H360D: 胎児を害しうる)
・ヒトの健康に対する内分泌かく乱作用、区分1(EUH380: ヒトに内分泌かく乱作用を引き起こす可能性がある)
・環境に対する内分泌かく乱作用、区分1(EUH430: 環境中で内分泌かく乱を引き起こす可能性がある)
 合計で40種類以上のフタル酸エステルがCLP規則に基づく分類の対象となる可能性がある。
 またANSESは、複数のフタル酸エステルを含有する混合物は、これらの物質が類似の作用機序を有することから、混合物の毒性は物質の毒性の総和であるという事実を考慮して分類されうると提案する。
3. 男性の生殖器系に及ぼす影響が実証されている
 ANSESは分類案を裏付けるために、特定のフタル酸エステルの既知の毒性学的作用を、構造的に類似しており、現在まで毒性学的データが存在しない他のいくつかのフタル酸エステルに外挿した。そのために、ANSESは入手可能な毒性学的データの比較評価を実施し、化学構造と作用の関係を分析して、毒性学的作用を外挿できるフタル酸エステルを選定した。
 ヒトの健康に関しては、本分類案は、中鎖フタル酸エステルが内分泌かく乱物質の作用機序によって男性生殖器の発達を阻害することを示す研究に基づいている。動物におけるフタル酸エステルのこうした生殖毒性・内分泌かく乱物質の作用は、「フタル酸エステル症候群」という用語で科学界によく知られている。ヒトにおいては、これに相当する「精巣形成不全症候群」の名で知られるものが存在することが示唆されている。(後略)
4. 調和された分類案に関する公開協議
 ANSESが提案した中鎖フタル酸エステルの調和された分類案は、3月27日まで欧州化学品庁(ECHA)のウェブサイトで公開協議に付されている。
 この協議段階の後、ANSESは寄せられた意見への回答を担う。当初の提案、意見ならびにANSESによる回答は、ECHAのリスク評価委員会に報告され、同委員会はその後、中鎖フタル酸エステルの分類に関する意見を表明する。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/etendre-le-nombre-de-phtalates-classes-toxiques-pour-la-reproduction-et-perturbateurs