食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06680550314 |
| タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、新たに収集したデータに基づき、植物性飲料の健康リスク評価を更新 |
| 資料日付 | 2026年2月16日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は2月16日、新たに収集したデータに基づいて、大豆、アーモンド、オート麦の飲料に含まれるマイコトキシンや植物毒素も調査対象として、植物性飲料の健康リスク評価を更新する意見書を公表した。概要は以下のとおり。 マイコトキシン(かび毒)は、真菌類の二次代謝産物であり、自然毒の一つで、食品や飼料に発生することは望ましくないが、完全に回避することは不可能である。マイコトキシンは、栽培、貯蔵、その後の加工中に真菌類に感染した穀物、ナッツ、アーモンドなどの植物性製品や原材料に汚染物質として発生する可能性があり、その後、オート麦、大豆、アーモンド飲料などの加工製品にも移行する可能性がある。 本意見においてBfRは、市販の植物性飲料におけるマイコトキシンの発生に関する新しいデータを収集した。具体的には、牛乳の代替品としてよく消費される大豆、アーモンド、オート麦の飲料162サンプルを調査した。予想摂取量を考慮して、6か月齢から6歳の子供における、アフラトキシンB1(AFB1)、オクラトキシンA(OTA)、デオキシニバレノール(DON)、T-2およびHT-2トキシン(T2/HT2)などのマイコトキシンの摂取に伴う潜在的健康リスクが評価された。子供は通常、成人よりも、体重に対して多くの食物を摂取する。そのため、体重に対する物質類の摂取量は、望ましくない物質も含め多くなる。したがってこの年齢層の子供は、潜在的健康被害に対して、特に高感受性であると考えられる。 《アフラトキシンB1》 長期ばく露の結果として、腎臓障害、肝臓障害(肝硬変など)、並びに、腎臓がんや肝臓がんの発症が知られている。その遺伝毒性・発がん性作用のため、AFB1に対しては安全な作用閾値の下限を設定することはできない。AFB1はアーモンド飲料の39サンプルの内、31サンプルで検出された。測定された含有量を考慮してBfRは、子供などの特に感受性の高い消費者集団にとって、これらのアーモンド飲料の摂取は健康リスクとなる可能性があると結論した。BfRは、健康被害が発生する可能性を「中程度」と評価している。 《オクラトキシンA》 腎臓や肝臓に有害であり、実験動物における発がん性から、ヒトに対しても潜在的発がん性物質と見なされている。39サンプルのアーモンド飲料の内33サンプル、29サンプルの豆乳の内23サンプルで、ごく微量ながら検出された。0.5歳から6歳の子供によるこれらの植物性飲料の摂取は、ほとんど懸念とはならなと見なされる。 《デオキシニバレノール》 低用量でも長期的には子供の発育を阻害する。さらに高用量では、嘔吐や下痢などの急性胃腸障害、頭痛や発熱を引き起こす。86サンプルのオート麦飲料の内、67サンプルから検出された。BfRは、これらのオート麦飲料を摂取しても健康被害が生じる可能性は低いと見ている。 《T-2およびHT-2トキシン》 血液毒性および骨髄毒性を示し、造血を阻害する。T2/HT2は、調査した86サンプルのオート麦飲料のすべてのサンプルから検出された。BfRはこれらのオート麦飲料を摂取した子供たちに健康被害が生じる可能性は低いと考えている。しかしオートフレークなどの他のオート麦製品にも、これらの毒素が含まれている可能性がある。オート麦を含む複数の製品を摂取すると、総摂取量が増加し健康リスクが高まる。 今回のリスク評価では、研究者たちはマイコトキシンに加えて、植物毒素も調査した。これらは多くの場合、植物が捕食者から身を守るために産生する有毒成分である。その用量によっては、これらの物質の一部は、ヒトの健康に有害なである可能性がある。トロパンアルカロイド(TA)については、大豆飲料製品1サンプルを除き、健康リスクに関するエビデンスは確認されなかった。この製品では、トロパンアルカロイドであるアトロピンとスコポラミンが繰り返し高濃度で検出され、健康被害の発生を検討すべきである。キノリジジンアルカロイド群の代表として調査されたルパニンについては、オート麦飲料を大量に摂取した場合でも、健康被害の可能性を示すエビデンスは見つからなかった。ピロリジジンアルカロイドは、大規模な化合物群であるが、植物性飲料では測定限界以下の量が検出された。 子供たちの植物性飲料の摂取に関する情報はまだ十分ではないため、計算は牛乳の摂取データに基づいて行われた。多くの消費者が植物性飲料を牛乳の代替品として使用しているため、これは基本的に妥当である。しかしこの計算は、1種類の植物性飲料のみが牛乳を代替しているという仮定に基づいている。1種ではなく、様々な種類の植物性飲料を摂取している場合、特定の種類の植物性飲料に由来する特定のマイコトキシンや植物性毒素の摂取量は、過大評価されることになる。 一方、植物性飲料のみに焦点を当てると、消費者は他の食品からもこれらの物質を摂取しているため、望ましくない物質の摂取量が過小評価される可能性がある。例えば、マイコトキシンは、穀物、果物、野菜、ナッツ、殻付き果実、カカオ、コーヒー、香辛料にも含まれていることがある。 一般に、健康を促進する食事には、以下が当てはまる。「多様でバラエティに富んだ色彩豊かな食品を選択することで、栄養のバランスが取れた摂取を確保できるだけでなく、我々が摂取する食品が自然を起源とすることから必ずしも避けられない望ましくない物質の摂取を、可能な限り抑えることにも寄与する」 本意見書は、下記URLからダウンロード可能(ドイツ語のみ。44ページ)。https://www.bfr.bund.de/assets/01_Ver%C3%B6ffentlichungen/Stellungnahmen_deutsch/mykotoxine-in-soja-mandel-oder-haferdrinks-bfr-aktualisiert-die-bewertung-gesundheitlicher-risiken-von-pflanzendrinks-anhand-neu-erhobener-daten.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | ドイツ |
| 情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| 情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| URL | https://www.bfr.bund.de/stellungnahme/mykotoxine-in-soja-mandel-oder-haferdrinks-bfr-aktualisiert-die-bewertung-gesundheitlicher-risiken-von-pflanzendrinks-anhand-neu-erhobener-daten/ |