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資料管理ID syu06670640314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、「プロバイオティクス」を添加した乳児用食品の健康上の利点に関する意見書を公表
資料日付 2026年2月3日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は2月3日、「プロバイオティクス」を添加した乳児用食品の健康上の利点は依然として科学的に証明されておらず、肯定的な健康関連効果を示す兆候について検証するには更なる研究が必要、との意見書を公表した。概要は以下のとおり。
 乳児用調製乳及びフォローオン調製乳のメーカーは、一部でプロバイオティクスを添加した製品を販売している。これらは、乳児の健康に良い効果があるとされる細菌株である。メーカーは、例えばこれらの製品で乳児を栄養補給すると、胃腸の感染症などの感染症の発生率が低下すると宣伝している。
 BfRは、ドイツで現在使用されている細菌株を含む乳児用調製乳及びフフォローオン調製乳の安全性および有用性について、健康な乳児を対象とした再評価を行った。本意見書は、2020年に公表された意見を更新するものである。特に、Limosilactobacillus (L.) fermentum CECT 5716及びL. reuteri DSM 17938という細菌株に関する新しい研究が評価された。
 入手可能なデータからは、調査対象の細菌株が健康な乳児に望ましくない効果を与えないことは引き続き確認できる。しかしBfRは、乳児用食品に「プロバイオティクス」と称される細菌株を日常的に使用することの安全性について、信頼性の高い解を表明するためには、更に綿密に計画された対照介入試験の実施が望ましいと考えている。
 BfRはエビデンス全体を考慮した上で、L. fermentum CECT 5716を用いて強化した乳児用食品の望ましい健康関連効果について、引き続き兆候は認められるものの、十分なエビデンスは認められないと判断している。また、L. fermentum CECT 5716と有益な細菌の増殖を促進するとされる特殊な糖分子であるガラクトオリゴ糖(GOS)を組み合わせて製品に添加することのベネフィットについても、現時点では十分な科学的エビデンスは得られていない、とした。
 例えばある研究によると、この乳児用食品を摂取した乳児は、従来の乳児用食品(L. fermentum CECT 5716及びGOSを添加していないもの)を摂取した乳児と比べて、下痢の発生率が特に低いわけではなかった。同じ研究では、強化されている乳児用食品が腸内の細胞定着(腸内微生物叢)に良い効果を与えるという兆候が見られたものの、それによる健康への望ましい効果を導出することはできなかった。
 また、既存の研究では健康な乳児に対するL. reuteri DSM 17938を添加した乳児用食品への肯定的効果について、依然として説得力のあるエビデンスは得られていない。L. reuteri DSM 17938は、油性懸濁液および滴剤の形で、母乳で育てられている乳児のせん痛の治療に有効であると思われる、という見解があるだけである。母乳で育てられていない乳児については、この点に関する有益性のエビデンスはない。
 結局のところ、ドイツ市場で販売されている乳児用調製乳及びフォローオン調製乳に使用されているビフィズス菌混合物の菌株の特定については依然として不明な点が多く、その安全性及び有益性について最終的な評価を行うことは不可能である。
 したがってBfRは、入手可能なデータからは、評価対象となった細菌株を添加した乳児用調製乳及びフォローオン調製乳の健康上の有益性は導き出せないというこれまでの評価を維持する。そのような栄養強化された乳児用食品は、健康な乳児の栄養補給において、従来の乳児用調製乳及びフォローオン調製乳よりも優れているわけではない。
 本意見書は以下のURLからダウンロード可能(ドイツ語、41ページ)。
https://www.bfr.bund.de/assets/01_Ver%C3%B6ffentlichungen/Stellungnahmen_deutsch/gesundheitlicher-nutzen-von-saeuglingsnahrung-mit-zusatz-von-probiotika-wissenschaftlich-weiterhin-nicht-belegt.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/stellungnahme/gesundheitlicher-nutzen-von-saeuglingsnahrung-mit-zusatz-von-probiotika-wissenschaftlich-weiterhin-nicht-belegt/