食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06670400294
タイトル 世界保健機関(WHO)、技術文書「中東呼吸器症候群:世界的概要及びリスクの評価」を公表
資料日付 2026年1月29日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は1月29日、技術文書「中東呼吸器症候群:世界的概要及びリスクの評価」を公表した。概要は以下のとおり。
 この中東呼吸器症候群(MERS)に関する世界的概要及びリスク評価は、2026年1月5日時点の世界的な疾病状況をレビューするものである。これは、2022年11月16日に発行された前回のMERS世界的概要及びリスク評価に代わるものである。
 主なハイライト
1. 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の伝播のリスクは、地域レベルでも世界レベルでも中程度(moderate)であり、これは継続しているものの限定的な伝播パターンを反映している。
2. 2020年にMERSヒト症例の報告数が急激に減少した後も、主に中東地域において、散発的かつ地理的に限定された形で報告が続いている。
3. WHOは、中東地域から新たな症例が報告されると予想しており、フランスで最近発生したように、症例が他国に輸出され、そこで検出される可能性もある。
4. サウジアラビアでは、2024年及び2025年に3件の限定的な医療関連のクラスターが報告されている。その前のクラスターは、同じくサウジアラビアで2020年5月に確認されている。
5. 中東でのばく露を伴う渡航関連の症例が3例報告されている。2人は2025年11月にアラビア半島旅行から帰国後にフランスで診断され、もう1人は2024年8月にサウジアラビアからパキスタンに旅行し、その後MERSと診断された。国際的な接触者追跡調査の結果、二次感染例は確認されなかった。
6. ヒトコブラクダ由来のMERS-CoVの動物由来異種間伝播(zoonotic spillover)は、依然として主要なヒト感染源であり、通常は持続的な伝播を伴わない孤発のヒト症例となっている。
7. MERS-CoVは、中東地域内外(東アフリカ、北西アフリカ、中央アジア、及び南アジア等)の大部分のヒトコブラクダ個体群で風土病化しており、ラクダ飼育地域におけるMERS-CoVの人獣間伝播の可能性について常に注意を払うことが重要である。
8. エジプト及びスーダンのラクダからクレードBのMERS-CoVが最近確認されたことは、進化様式と新興株による人獣共通感染リスクについて理解を深めるための、継続的な動物サーベイランスの重要性を浮き彫りにしている。
9. WHO、国際連合食糧農業機関(FAO)、国際獣疫事務局(WOAH)、サウジアラビア公衆衛生庁(PHA)及び保健省(MoH)は、2023年11月27日から29日、サウジアラビアのリヤドにおいて、MERS-CoV及びその他の新興人獣共通感染症コロナウイルスに関する四者間国際技術会議を開催した。
10. サウジアラビア保健省から提供された詳細な症例データのレビューと、ヨルダン、クウェート、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦から提供された最新の症例情報に基づき、WHOのMERS症例のラインリストが更新された。
11. WHOのMERSダッシュボード(URL:https://data.who.int/dashboards/mers)が、2025年6月に公開された。
(以下、本文より抜粋)
・中東諸国からMERS-CoV感染の新たな症例が報告される可能性はあるか?中東以外の国々から新たな輸出症例が報告される可能性はあるか?
 WHOは、中東地域からMERS-CoV感染の新たな症例が報告されること、また、ヒトコブラクダへのばく露、ラクダ製品(ラクダの生乳や尿等)の摂取・医療目的での使用、あるいは感染者との接触(医療現場等)を通じてヒトが感染することによって、引き続き他の国々へ症例が輸出されることを予想している。広く流行している他の呼吸器疾患(インフルエンザやCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)等)と症状が類似しているため、特に未発生国ではMERS症例の検出及び診断が遅れる可能性があり、地域内でのヒトからヒトへの伝播が発生する機会がもたらされる可能性がある。
 当該技術文書(21ページ)は、以下のURLから入手可能。
https://iris.who.int/server/api/core/bitstreams/5102de84-cacb-4eb7-b021-149b90997df5/content
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/i/item/B09692