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資料管理ID syu06670330301
タイトル 論文紹介:「細菌培養と市販のマルチプレックスPCRを同時に用いたエロモナス属菌、カンピロバクター属菌及びサルモネラ属菌の検出(豪州シドニー、2023年)」
資料日付 2026年2月5日
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概要(記事)  Eurosurveillance(2026, 31(5):2500355、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2026.31.5.2500355)に掲載された論文「細菌培養と市販のマルチプレックスPCRを同時に用いたエロモナス属菌、カンピロバクター属菌及びサルモネラ属菌の検出(豪州シドニー、2023年)(Detection of Aeromonas, Campylobacter and Salmonella using concurrent bacterial culture and commercial multiplex PCR, Sydney, Australia, 2023)、著者 C Yuwono, L Zhang(School of Biotechnology and Biomolecular Sciences, University of New South Wales, 豪州)ら」の概要は以下のとおり。
1. 背景
 エロモナス属菌、カンピロバクター属菌及びサルモネラ属菌は、ヒトの胃腸感染症を引き起こす可能性がある。検出方法の性能に関する情報は、サーベイランスにおける変化の影響を評価するために重要である。
2. 目的
 著者らは、胃腸症状を有する患者の便検体に対する、培養法及びマルチプレックス・リアルタイムPCR法(Seegene社)によるエロモナス属菌、カンピロバクター属菌及びサルモネラ属菌の検出の評価を目的とした。
3. 方法
 2023年に豪州シドニーの臨床微生物学検査室に提出されたすべての便検体は、培養法と上述PCR法により、エロモナス属菌、カンピロバクター属菌及びサルモネラ属菌について、属レベルでの検出のための検査が行われた。結果は、記述的、及び二項一般化線形モデル、分位点回帰、打ち切り回帰モデル及びWald検定を用いて分析された。
4. 結果
 検査された90,291検体のうち、エロモナス属菌(PCR: 2.9%、培養: 0.5%)及びカンピロバクター属菌(PCR: 4.2%、培養: 3.1%)についてはPCR法の方が多く陽性と判定されたが、サルモネラ属菌種(PCR: 0.7%、培養: 0.8%)については同法による陽性判定が少なかった。培養陽性検体のうち、エロモナス属菌では19.2%がPCR陰性、カンピロバクター属菌では3.6%、サルモネラ属菌では23.0%がPCR陰性であった。PCR陽性検体のうち、エロモナス属菌では81.9%が培養陰性、カンピロバクター属菌では25.6%、サルモネラ属菌では14.2%が培養陰性であった。定量サイクル(Cq)値は、エロモナス属菌において患者年齢と負の関連を示し、これは高齢患者におけるより高い菌量を示すもので、カンピロバクター属菌では年齢と正の関連を示し、高齢患者における菌量がより低いことが示された(p<0.001)。また、Cq値は培養による検出及び便中カルプロテクチン値と負の関連を示した(p<0.001)。
5. 結論
 これらの結果は、診断検査及びサーベイランスにおけるPCR法と培養法の結果について、病原体及び方法に特異的な解釈が重要であることを強調する。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Eurosurveillance(2026, 31(5):2500355)
URL https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2026.31.5.2500355