食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06670210314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、「印刷されたパン用の紙袋や色付きの紙ナプキン:特定の着色成分の移行による健康被害は予想されない」と題する見解書を公表
資料日付 2026年2月10日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は2月10日、「印刷されたパン用の紙袋や色付きの紙ナプキン:特定の着色成分の移行による健康被害は予想されない」と題する見解書を公表した。概要は以下のとおり。
 食品と接触することが意図されている、あるいは予想される材料は、食品接触材料または食品用器具・容器包装とも呼ばれる。紙および段ボール製の食品接触材料には、段ボール包装、パン袋、ナプキンに加え、マフィン用の型やストローなどのその他の器具も含まれる。これらの製品の製造には、数多くの補助剤および加工助剤が使用されている。その一例として、製品の着色や(カラフルな)印刷を行うために使用される着色剤がある。
 今回のリスク評価ではBfRが、安定性および毒性に関する新しいデータに基づき、着色剤に含まれる特定の物質: ナフトールAS(補足 3?ヒドロキシ?2?ナフトアニリド(英語名3?hydroxy?2?naphthanilide))、HNS(補足 3-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸(3?hydroxy?2?naphthoic acid))、NAAX(補足 N-アセトアセチル-m-キシリジド(英語名N?acetoacetyl-m-xylidine))、NDPA(補足 N?(2,4?ジメチルフェニル)アセトアミド(英語名N?(2,4?dimethylphenyl)acetamide)))の摂取が消費者の健康リスクにつながるかどうかを検証した。評価の結果、これらの物質が検出された移行量の範囲では、健康影響が生じることはないと考えられる。
 ナフトールAS、NAAX、NDPA及びHNSは、いわゆるアゾ染料および顔料に使用される特定の色素の原料、または不純物、もしくは分解生成物である可能性が非常に高い。食品接触材料から食品に移行するこれらの物質の量を測定するために、研究者らは冷水抽出法を用いた。この方法では、サンプルを食品の代替としての水と室温で24時間接触させた。その後、水中に移行したこれら4種類の物質の含有量が測定された。
 これら4種類の化合物については、法的に定められた特定移行限界値や健康影響に基づく指標値は存在しない。そのためBfRは、これらの化合物および類似の化学構造を持つ物質に関する毒性データと、コンピュータによる予測モデルに基づいて、健康上許容される摂取量を導出した。
 HNSについては、体重60 kgのヒトが生涯にわたり1日あたり360 μg (マイクログラム)を摂取しても、健康への悪影響は予想されないとされている。今回調査したサンプルから移行したHNSの量はこの値を超えていないため、健康リスクの増大は認められない。
 ナフトールAS、NAAX、NDPAについてはこれまでのところ、健康評価を行うにはデータが不十分であった。この意見書の以前のバージョン(No. 37/2019)で述べたように、これらの物質、あるいはその代謝産物は、人体において遺伝子変異誘発や発がん性を示す可能性があるという指摘もあった。しかし、現在入手可能な新しいデータによると、これらの物質が遺伝子変異誘発性を示す代謝産物へと分解されるとしても、その程度はごく僅かであることが示された。これまで存在しなかったNDPAに関する新しい試験結果も、遺伝子変異誘発性は認められなかった。また、ナフトールAS、NAAX、NDPAの移行量が食品1 kg(キログラム)あたり最大50 μg(マイクログラム)までであれば、現在のデータからは、消費者に対して健康リスクが生じるとは考えられない。ただし、全51サンプルのうち2サンプルについて、ナフトールASの移行量が50 μg/kgを超えていた。しかし、この超過したケースについては、毒性学的データが不十分であるため、健康影響を評価することはできない。したがってBfRは、ナフトールAS(及びNAAXとNDPA)については、食品において50 μg/kgを超える移行が生じないようにすべきであると推奨している。
 パン類用の包装紙には、調査対象となった複数の物質が頻繁に含まれており、それらが水抽出物中に移行することが確認された。ストロー、マフィンの型、ナプキンなどの他のサンプルグループでは、検出された物質の種類と量も全体的に大幅に少なかった。また、各サンプルグループには、ナフトールAS、NAAX、NDPAのいずれも検出されなかったサンプルもあった。BfRは製造業者に対して、これらの物質による汚染やそれらが製品から移行する可能性について、原材料および最終製品を検査すること、そして必要であれば使用している材料の代替となる材料も検討するよう求めている。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/stellungnahme/bedruckte-baeckertueten-oder-gefaerbte-servietten-gesundheitliche-beeintraechtigungen-sind-durch-die-freisetzung-bestimmter-farbmittelbestandteile-nicht-zu-erwarten/