食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06660510470 |
| タイトル | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、ECDC感染症脅威報告(CDTR)第5週号(1月24日~30日)において、インドで発生したニパウイルス感染症に関する情報を紹介 |
| 資料日付 | 2026年1月30日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)は1月30日、ECDC感染症脅威報告(CDTR)第5週号(1月24日~30日)において、インドで発生したニパウイルス感染症に関する情報を紹介した。概要は以下のとおり。 ・概況 要旨:インド保健家族福祉省(MoHFW)が2026年1月27日に発表したプレスリリースによると、同国西ベンガル州でニパウイルス(NiV)の確定症例が2例確認された。同省によれば、2026年1月27日時点で、当該確定症例の接触者196名が特定され、NiV検査で陰性であった。 複数のメディアは、インドの保健当局を引用し、西ベンガル州のNorth 24 Parganas地区の同じ病院の医療従事者における同一のアウトブレイクにおいて、5例のニパウイルス感染症例を報告している。メディアによれば、確定症例2 例はコルカタ近郊のBasaratで勤務する看護師である。 メディア報道によれば、両症例とも勤務先の病院でニパウイルス様症状の患者の看護をしていたが、公式情報源ではこの点は報告されていない。さらに、看護師2名のうちの1名は最近、バングラデシュ国境に近いNadia地区の村を訪れており、生のナツメヤシ樹液(raw date palm sap)を摂取した可能性があるという。この潜在的なばく露に関する情報は公式情報源では報告されていない。 MoHFWによれば、2症例の確認後、インド政府は西ベンガル州政府と緊密に連携し、確立されたプロトコルに沿った包括的な公衆衛生対策を実施した。中央及び州の保健機関の協調的行動による、強化サーベイランス、検査室検査、現地調査が実施された。 西ベンガル州では過去に2001年(Siliguri)と2007年(Nadia地区)に集団感染が発生した。2025年、インドではPalakkad(2例)とMalappuram(2例)の両地区から計4例のNiV感染症例が報告されている。このうちPalakkad地区の2名が死亡した。 タイ、ネパール、カンボジア及び他の近隣諸国は、広報キャンペーンや空港におけるインドからの到着旅客に対するスクリーニングを含む対策を開始している。 背景:ニパウイルス(Henipavirus nipahense)は、パラミクソウイルス科(Paramyxoviridae)ヘニパウイルス属(genus Henipavirus)に属する高病原性ウイルスである。1999年にマレーシア及びシンガポールで発生した集団感染の際に初めて分離・同定された。その後、南アジア及び東南アジアでニパウイルス感染症の複数の集団発生が報告されており、その大半はバングラデシュで発生している。 このウイルスは動物とヒトの間で拡散し、ヒトの感染例のほとんどは豚又はコウモリとの直接接触があった。NiVはまた、直接接触を介してヒト間で、また汚染された食品(例:コウモリの唾液で汚染されたナツメヤシ樹液)やエアロゾルを介して間接的に伝播する可能性がある。潜伏期間は通常4~14日である。症状は軽度(発熱、頭痛、筋肉痛、吐き気)から重篤なもの(重度の呼吸器症状や脳炎を含む)まで多岐にわたる。 当該疾病とその疫学に関する詳細情報は、ECDCのニパウイルス感染症に関するファクトシートを参照のこと。 ファクトシート「ニパウイルス感染症に関する疾病情報」は以下のURLから閲覧可能。 https://www.ecdc.europa.eu/en/infectious-disease-topics/nipah-virus-disease/factsheet-nipah-virus-disease ・ECDCの評価 この疾患は重篤で致死率が高いものの、これまで症例が確認されている感染地域における感染者数が少ないことを踏まえると、インドへ渡航又は滞在する欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)市民がNiVにばく露され感染する可能性は現時点では非常に低い(very low)。 ウイルスがEU/EEA域内に持ち込まれる最も可能性の高い経路は、感染した旅行者経由である。ウイルスの持ち込みを排除できるわけではないが、現時点でのその可能性は非常に低い(very low)。当該ウイルスは感染した野生動物や家畜との直接接触によって伝播する可能性があるものの、欧州には自然宿主が存在しないため、侵入後のEU/EEA域内におけるウイルスの拡大の可能性は現状況下では非常に低い(very low)と考えられる。 一般的な予防策として、インド西ベンガル州に渡航・滞在するEU/EEAの旅行者及び居住者は、家畜や野生動物を扱わないこと、並びにそれらの排泄物との接触を避けるべきである。当該ウイルスはコウモリに汚染された食品に存在する可能性がある。果物や野菜は摂取前に洗浄、皮むき、加熱調理することが一般的に推奨される。生のナツメヤシ樹液(ジュース)は摂取すべきではない。 ・行動 ECDCは本件を疫学情報活動を通じて監視している。 当該報告書は以下のURLから入手可能。 https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/Communicable-disease-threats-report-week-5-2026.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源(公的機関) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
| 情報源(報道) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
| URL | https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/communicable-disease-threats-report-24-30-january-2026-week-5 |