食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06640300365
タイトル 台湾農業部動植物防疫検疫署、2025年登録新有効成分テフリルトリオンに関する農薬評価資料を公開
資料日付 2025年11月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  台湾農業部動植物防疫検疫署は11月6日、2025年登録新有効成分テフリルトリオンに関する農薬評価資料を公開した。概要は以下のとおり。
一般名称:テフリルトリオン(tefuryltrione) + トリアファモン(triafamone) 11.6% GR(訳注 粒剤)
英語一般名称:tefuryltrione 10% + triafamone 1.6%
防除対象:稲、水田雑草
作用機序:(1)テフリルトリオン:ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼの阻害
(2) トリアファモン:アセト乳酸合成酵素(ALS、別名アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS))の阻害
1. 有効成分
(1)一般名称:テフリルトリオン
(2)化学名称:2-[2-chloro-4-(methylsulfonyl)-3-({[(2RS)-tetrahydro-2-furyl]methoxy}methyl)benzoyl]cyclohexane-1,3-dione
(1)一般名称:トリアファモン
(2)化学名称:2’-[(4,6-dimethoxy-1,3,5-triazin-2-yl)carbonyl]-1,1,6’-trifluoro-N-methylmethanesulfonanilid
2. 物理化学的性質
(略)
3. 毒性評価
 評価に用いた試験結果は、急性毒性(ラット、ウサギ、モルモット、マウス)、及び亜慢性毒性(マウス、イヌ、ラット)、慢性毒性:長期経口毒性と腫瘍形成性(イヌ、ラット、マウス)、発がん性(ラット、マウス)、生殖毒性(ラット)、出生前発育毒性(ラット)、変異原性試験、代謝試験(動物体内運命(ラット、ウサギ)、植物体内運命(穀類(水稲))、環境運命予測、非標的生物毒性試験(コイ、マス、ミジンコ、ブルーギル、コリンウズラ、ウズラ、ミツバチ、ミミズ)などの結果である。
4. 生物代謝試験結果
・ 動物体代謝
1. テフリルトリオン
 テフリルトリオンはラットに経口投与された後、速やかに吸収され全身の器官・組織に広く分布し、尿および糞便を介して48時間以内に97%以上が排泄される。肝臓と腎臓を除く大部分の器官・組織における残留は低く、代謝反応は主にテトラヒドロフラン環(tetrahydrogurane ring)での酸化反応であり、主要代謝物はAE0173473-hydroxy-pentanoic acid (M4)である。
 水稲においては、成熟期の稲稈中の主要残留成分はAE0173473であり、唯一10%TRR(訳注 総放射能残留量(Total Radioactive Residue))を超える成分である。他の代謝物はいずれも10%TRR未満。稲葉(中期採収)においても同様の傾向が見られ、代謝物で10%TRRを超えるものは存在しない。したがって、追加の植物代謝物に関する毒性試験は不要である。
2. トリアファモン
 トリアファモンはラットに経口投与後、速やかに血漿中に吸収され迅速に排泄される。投与後24時間および48時間以内に両性とも90%以上が排泄され、48時間後にはほぼ完全に排泄される。雌雄間に有意差はなく、組織への蓄積性は認められない。排泄は主に尿中、次いで糞便中であり、主要代謝物はAE1887196-N-desmethylおよびAE1887196-dihydro-N-desmethylである。
 植物では、主要代謝物としてAE1887196-dihydroおよびAE1887196-dihydroglucoside(>10%TRR)が確認された。うちAE1887196-dihydroはラット代謝経路にも存在し、AE1887196-dihydro glucosideは非可食部位にのみ存在するため、追加の植物代謝物に関する毒性試験は不要である。
・ 植物代謝
1. テフリルトリオン
 水稲におけるテフリルトリオン代謝試験では、田水処理後、温室栽培条件下で実施された。サンプリングは91日目に稲稈・籾殻・根部・玄米を採取した。
 総放射能残留量は、可食部位である玄米が最も低く、成熟期の非可食部位(根部および稲稈)が高かった。残留量は根部で最大(1.137~1.548 mg/kg)、稲稈で0.140~0.280 mg/kg、玄米および籾殻ではそれぞれ0.016~0.063 mg/kg、0.027~0.061 mg/kgであった。
 残留組成について、玄米は抽出量が極めて低いため代謝物の同定は行われなかった。成熟稲稈ではテフリルトリオンが主要残留成分であった。
 水稲土壌中のAE-0173473は二酸化炭素に分解された後、水稲の株に吸収され、二酸化炭素の同化作用とクエン酸回路を経て、最終的に水稲のデンプン、タンパク質、セルロースなどに組み込まれる。
2.トリアファモン
 水稲におけるトリアファモンの代謝試験は田水処理および葉面散布により、温室栽培条件下で実施された。サンプリングは149~152日目に稲稈、籾殻、玄米を採取した。
 総放射能残留量は、可食部位である玄米が最も低く(0.014~0.028 mg eq/kg)、成熟期の非可食部位である稲稈が最も高かった(1.016~3.342 mg/kg)、次いで籾殻(0.182~0.322 mg/kg)であった。
 残留組成について、玄米では AE1887196-dihydroが主要残留成分であった。代謝経路は、(1)主成分トリアファモンのケト基が分解されAE1887196-dihydroを生成、(2)さらにグルコースまたは硫酸塩との抱合により、AE1887196-dihydro-glucosideまたはAE1887196-dihydro-sulfateを生成、(3)主成分の酸化開裂によりAE1887196-benzoic acidが生成されることが確認された。
地域 アジア
国・地方 台湾
情報源(公的機関) 台湾行政院農業委員会動植物防疫検疫局
情報源(報道) 台湾農業部動植物防疫検疫署
URL https://pesticide.aphia.gov.tw/information/file/opendata/%E7%89%B9%E9%85%AE%E8%8D%89%E6%B0%9F%E8%83%BA114%E5%B9%B4%E7%99%BB%E8%A8%98%E6%96%B0%E6%9C%89%E6%95%88%E6%88%90%E5%88%86.pdf