食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06640041535 |
| タイトル | 英国毒性委員会(COT)、欧州食品安全機関(EFSA)が行っている「飼料及び食品中のダイオキシン類及びダイオキシン様PCBの動物及びヒトの健康リスクに関するパブリックコンサルテーション」に関する文書をディスカッション・ペーパーとして公表 (2/3) |
| 資料日付 | 2025年12月8日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | (この記事は 2 / 3 ページ目です) (前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06640040535) EFSAは、評価の出発点が体内負荷であったため、種間のトキシコキネティクスにおける変動に対する既定のUFは適用しなかった。さらに、ヒトがラットよりも感受性が高いという証拠はない。したがって、トキシコダイナミクスにおける種間及び種内の変動に対する既定のUFも適用されなかった。一方で、母体の体脂肪量や乳児が摂取する母乳量など、ヒトにおけるキネティクスの種内変動に対して、既定のUF 3.16は適切であると判断された。一方で、代謝の違いはおそらく重要な役割を果たさず、吸収はほぼ完全であると考えられる。 RPである1.7 ng TEQ(2022)/kg体重(訳注 TEQ(2022)は、2022年版TEFで計算されたTEQ)は、体脂肪率を25%と仮定した場合、脂肪ベースで6.8 ng TEQ(2022)/kg体脂肪に相当する。そして、濃度及び年齢依存のトキシコキネティクスモデル(CADMモデル)を用いると、この脂肪ベースのレベルは、0.29 pg TEQ(2022)/kg体重/日の慢性的なばく露で達成される。種間のキネティクスにおける既定のUF 3.61を適用すると、これは0.09 pg TEQ(2022)/kg体重/日、または0.63 pg TEQ(2022)/kg体重/週の摂取量に相当する。EFSAはこれを四捨五入し、PCDD/FとDL-PCBの合計に対して、TWIを0.6 pg TEQ(2022)/kg体重/週に設定した。 このTWIは、2018年に設定されたTWI 2 pg TEQ/kg体重/週よりも低く、さらに、2001年に食品科学委員会(SCF)が同じ研究から導出したTWI 14 pg TEQ/kg体重/週よりも低い。 EFSAは、このTWIが一般集団及びすべてのエンドポイントに対して保護的であると考えた。TWIにおける慢性的なばく露をトキシコキネティクスモデルで解析した結果、35歳女性の体内負荷は2.2 ng TEQ(2022)/kg脂肪となり、これは男子の子孫に健康上の懸念を生じさせない女性の最大体内負荷である。母乳中の脂肪ベースのレベルは、この体内負荷と同程度になる。TWIは、妊娠可能年齢の女性が、胎内及び授乳期のばく露によって子孫に健康上の懸念を引き起こす可能性のある体内負荷に達することを防ぐ。EFSAは、乳児が授乳中にTWIよりも体重1 kgあたりのばく露量が多く、結果として体内負荷が多くなることを認識している。しかし、これはTWI設定時にすでに考慮されている。したがって、TWIは乳児には適用されず、乳児のばく露量と比較するのは適切ではない。 EFSAは、HBGVの違い(SCF (2001)(※補足4)、JECFA (2002)(※補足5)、EPA (2012)、EFSA (2018)(※補足6))が、重要な研究の選定、BMDモデリングの適用、トキシコキネティクスモデリングの適用、そして投与計画(dosing regimen)に対する補正係数の適用に起因していることを指摘した。 2022年の新しいTEFを用いて推定されたばく露量は、すべての年齢層で2015年のTEFを用いた場合よりも27%~35%低下した。非オルトDL-PCBが総2022-TEQ(補足 2022年版TEFで計算された総TEQ)ばく露量への最大の寄与(41%)を示し、次いでPCDF(27%)、PCDD(24%)、モノオルトPCB(9%)の順であった。 現在の平均的な食事からのばく露量を29種類のPCDD/F及びDL-PCBについて比較したところ、「青少年」、「成人」、「高齢者」、「超高齢者(Very elderly)」では、TWIを3倍~12倍(LB(下限)~UB(上限))超過していた。95パーセンタイル(P95)では、超過は6倍~30倍(LB~UB)であった。「幼児」及び「その他の子ども」では、平均的な食事からのばく露量はTWIを6倍~27倍(LB~UB)超過し、P95では11倍~55倍(LB~UB)であった。「幼児」及び「その他の子ども」におけるこの超過は、発達への影響が懸念された。 食用動物 29種類のPCDD/F及びDL-PCBについて、2022-TEQと2005-TEQの濃度推定値の比率は、検討されたほとんどの食用動物種及びカテゴリーで0.8~1.2の範囲であった。この比率の変動は、主に飼料原料や配合飼料における同族体のパターン(訳注 同族体の割合や分布)によって左右された。更新された存在データと方法論の改良により、2005年のTEFに基づく2018年の評価と比較して、食用動物の日常的な飼料中の29種類のPCDD/F及びDL-PCBの推定濃度は、概ね低下または同程度となった。 EFSA は、新しい研究を用いて情報を更新し、乳牛、採卵鶏、豚におけるPCDD/F及びDL-PCBの牛乳や卵への移行、ならびに食用動物の肝臓、脂肪、肉への蓄積についての理解を深めることに寄与した。TEFの変更は、個々の同族体の移行率には影響しないが、EFSAは、それが総TEQに影響を及ぼす可能性があると指摘した。その影響の程度は、ケースごとに評価されるべきであり、理想的には一部の種で利用可能な同族体特異的なトキシコキネティクスモデルを用いて評価されるべきである。 EFSAは、いくつかの不確実性を指摘した。例えば、重要な研究からのRPの導出、吸収・分布・代謝・排泄(ADME)及びトキシコキネティクスモデル、DL-PCBの新しいTEFのヒトへの関連性、適用可能なUFを含むTWIの導出、検出限界未満の存在データ(left-censored occurrence data)、植物性食品における存在状況などである。これらの不確実性を考慮したうえで、EFSAは、特定された不確実性が解消された場合、TWIは利用可能なデータから導出された値と同等またはそれ以上になるだろうと、約95%の確信をもって結論した。また、EFSAは、ばく露評価に影響する不確実性が解消された場合、検討されたすべての食事調査において、成人の平均ばく露量がTWIを超えることは99~100%確実であると考えた。食事からのばく露によるTWI超過と母乳中の測定値の間の不一致を考慮しても、EFSAは、新しいTEFに基づけば平均ばく露量が健康上の懸念を引き起こす可能性が高い(80~90%の確率)と考えた。P95のばく露では、その確率は95~99%であった。しかし、DL-PCBに対する新しいTEFに関連する不確実性も考慮した場合、健康上の懸念の確率は低下した(平均で33~6%(原文ママ)、P95で70~80%)。 (次ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06640042535) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
| 情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
| URL | https://cot.food.gov.uk/EFSA%20public%20consultation%20on%20the%20risk%20for%20animal%20and%20human%20health%20related%20to%20the%20presence%20of%20dioxins%20and%20dioxin-like%20PCBs%20in%20feed%20and%20food |