食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06630811475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、鳥インフルエンザによる動物とヒトに対する現在の健康リスクについてQ&A形式で説明 (後半2/2)
資料日付 2025年11月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事) (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06630810475)

9. 家きんのワクチン接種は、結局は鳥インフルエンザの新たな危機を防ぐ解決策となり得るのか?
 N. Eterradossi氏: (前略)欧州規則の改正と、アヒルにおけるワクチンの有効性に関するANSESの予備調査作業により、フランス保健当局は欧州委員会(EC)の支援を得て、アヒル農場のワクチン接種を認可することができた。ワクチン接種済みでも、場合によっては発生し得る感染群を出来るだけ早く排除し続けられるように、バイオセキュリティ、ワクチン接種、及び農場の監視強化を組み合わせた政策が、職業団体とともに採択された。
 この政策は、2023~2024年の冬以降、フランスの農場で観察された鳥インフルエンザの症例数の大幅な減少を説明する決定的な要因の一つとなっている。しかし、各対策方法の貢献度を定量化することは困難である。ワクチン接種は、観察された症例数の減少に貢献した可能性が非常に高いが、他の予防・対策措置の遵守に取って代わるものではない。さらに、野生鳥類相における感染圧力の低さや、2023~2024年及び2024~2025年の冬期に伝播したウイルスの特性等、他のいくつかの要因も状況の改善に寄与した可能性がある。現在の2025~2026年シーズンは、渡り鳥の野生鳥類相における感染圧力が非常に高く(ツル類の大量死滅)、環境の大規模な汚染を伴い、農場での新たな侵入が起こりやすい状況にある。実際、2025年10月以降、家きん農場での症例が増加しており、過去2回の冬期よりもはるかに被害が及んでいることが指摘されている。そのため、全ての農場におけるバイオセキュリティの強化と、アヒル農場でのワクチン接種率(3回目接種)を高めることが依然として必要である。
10. アヒルのワクチン接種は、消費者の健康に対するリスクとなるか?
 F. Foures氏: ワクチン接種を受けた動物由来の肉や製品を摂取しても、ヒトに対する危険はない。消費者に対するワクチンの安全性は、ワクチンの市販承認又は一時的使用許可の前に、徹底的に検証される。
11. 鳥からヒトへのウイルスの伝播をどのようにして防ぐのか? (略)
12. 現在伝播している鳥インフルエンザウイルスがヒトに適応して世界的大流行(パンデミック)を引き起こすリスクはどれくらいか? (略)
 E. Cardinale氏: インフルエンザウイルスは遺伝物質交換能力が高く、適応能力も大きい。
 遺伝物質の交換を抑えるために、保健当局は今後、フランスにおいて、動物のインフルエンザウイルスにばく露される可能性のある人々(家畜飼育者、畜産従事者、野生動物のケアセンターの職員)を対象として、季節性ヒトインフルエンザのワクチン接種を推奨している。その目的は、これらの人々がヒトインフルエンザウイルスを保有すると同時に、ことによっては動物のインフルエンザウイルスにばく露されるのを回避することである。このような状況は、ヒト集団内での感染や伝播により適応した新たなウイルスの出現を促す可能性がある。
 ウイルスの適応に関しては、鳥のウイルスが哺乳類、特にヒトにおける感染が確立しやすくなるような変異が一時的に観察されている。だからといって、ここ数か月で、米国で数十人に感染したウイルスは、ヒト-ヒト伝播を可能にするほど十分な変異を現在までに蓄積しておらず、またこれらのウイルスの遺伝子系統はこれまで欧州において検出されていない。ウイルスの哺乳類への適応を高める方向のあらゆる進化を特定し、我々が将来を予想して対応策をとれるようにするために、動物種で伝播しているウイルスの監視を継続することが重要である。
13. この疾病/集団感染(epidemie)を監視する手段は何か? (略)
14. 放し飼い飼育は終わりなのか?動物福祉はどうなるのか? (略)
「人獣共通感染症鳥インフルエンザ- 国内及び海外レベルにおける疫学的状況と公衆衛生リスク(2025年11月10日更新)」(36ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.anses.fr/system/files/analyse-risque-influenza-aviaire.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/influenza-aviaire-les-risques-sanitaires-actuels-pour-les-animaux-et-les-humains