食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06630710294 |
| タイトル | 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及びリスク評価報告書(2025/9/30~11/5)を公表(鳥インフルエンザA(H5)ウイルス) |
| 資料日付 | 2025年11月5日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 世界保健機関(WHO)は11月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及びリスク評価報告書(2025/9/30~11/5)を公表した(6ページ)。鳥インフルエンザA(H5)ウイルスに関する概要は以下のとおり。 ・現在の状況 2025年9月29日の前回のリスク評価以降、カンボジアでA(H5N1)ウイルス感染による検査確定ヒト症例1例が検出された。また、メキシコでA(H5N2)ウイルス感染による検査確定ヒト症例1例が検出された。 ・A(H5N1)、カンボジア 2025年10月15日、カンボジアはKampong Speu州の女児の高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)A(H5N1)ウイルスによる検査確定ヒト感染事例1例をWHOに通知した。当該患者には既知の基礎疾患はなく、10月4日に発熱を呈し、10月12日に入院した。10月13日に採取された鼻咽頭及び口腔咽頭スワブ検体は、カンボジア・パスツール研究所(ナショナルインフルエンザセンター(NIC))におけるRT-PCR検査により鳥インフルエンザA(H5N1)陽性と判定された。検査結果は国立公衆衛生研究所で確認された。10月14日よりオセルタミビルによる治療が開始され、患者は完全に回復し、10月23日に退院した。 濃厚接触者11名及び症状を有する村民1名から採取された呼吸器検体はすべてインフルエンザA(H5N1)ウイルス陰性であった。現地調査では、当該ヒト症例検出前の数週間に裏庭鶏(backyard chicken)が死んでいたことが判明した。直接的な病気又は死んだ鶏への明確なばく露歴は確認されなかったが、患者は鶏が死んでいた自宅及びその近隣の裏庭で頻繁に遊んでいたと報告されている。 カンボジアでは2025年にA(H5N1)ウイルスによるヒト感染例が17例確認されており、そのうち8例が死亡している。2025年のこれらの症例はすべて、飼育鳥類又はその環境へのばく露があった。いくつかの症例では、その飼育鳥類が病気又は死んでいたことが報告されている。情報が入手可能なものについては、ヒト症例から得られたウイルスの遺伝子配列データは、最近の現地の動物のウイルスから得られた配列と高い一致率を示し、クレード2.3.2.1eのウイルスと同定されている。最近のヒト症例に関するこれまでの入手情報からは、A(H5N1)ウイルスのヒトからヒトへの伝播を示すものはない。 ・A(H5N2)、メキシコ 2025年10月2日、メキシコはメキシコシティ在住の成人における鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染による検査確定ヒト症例1例を汎米保健機構(PAHO)/WHOに通知した。当該患者は9月14日に呼吸器症状を発症し、9月28日に入院した。9月29日に採取された気管支肺胞洗浄液検体は、亜型判定不能なA型インフルエンザ株陽性と判定された。9月30日にリアルタイムRT-PCR検査による追加検査が行われ、インフルエンザA(H5)ウイルスの存在が確認された。検体はナショナルインフルエンザセンターである国立疫学診断・基準研究所(National Institute of Epidemiological Diagnosis and Reference(InDRE))に送付され、分子診断により鳥インフルエンザA(H5)ウイルスであることが確認された。ノイラミニダーゼはN2であると判定された。検体は更なる解析のためインフルエンザに関するWHO協力センターに送付された。 病院での接触者を含む濃厚接触者から採取された呼吸器検体はすべてインフルエンザウイルス陰性であった。疫学調査では、患者が居住する建物内に複数の動物(鳥類含む)及び鳥の糞が存在し、患者はそのエリアを頻繁に通っていたことが判明した。患者宅はペットの犬が確認され、犬から採取された検体はインフルエンザA(H5)ウイルス陽性であった。このウイルスがHPAIであるか低病原性鳥インフルエンザ(LPAI)であるかについては、さらなる検査結果待ちである。 本事例は2024年以降、メキシコにおける鳥インフルエンザA(H5)によるヒト症例として3例目であり、メキシコシティでは初の症例である。2024年にはメキシコ州の居住者のA(H5N2)ウイルス感染によるヒト症例1例が見つかっており、2025年にはドゥランゴ州でA(H5N1)ウイルス感染によるヒト症例1例が検出されている。2022年以降、メキシコ国内の複数州で継続的なA(H5)ウイルスによる鳥類の集団感染が検出されている。 WOAHへの報告によると、アフリカ、アメリカ大陸、アジア及び欧州の野鳥及び飼育鳥類において、様々なインフルエンザA(H5)亜型のウイルスが継続的に検出されている。また、海生哺乳類や陸生哺乳類を含め、ヒト以外の哺乳類の感染も報告されている。HPAI A(H5)ウイルスに罹患した鳥類及び哺乳類種のリストは国際連合食糧農業機関(FAO)が保持している。 ・リスク評価 (1)鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染による更なるヒト症例の現在の世界的な公衆衛生上のリスクは? これまでのヒト感染のほとんどは、例えば感染した家きん又は生きた家きん市場等の汚染された環境、また時には感染した哺乳類や汚染された環境との接触を通じてA(H5)ウイルスにばく露された人々で報告されている。ヒトが接触する動物や関連環境中で当該ウイルスが検出され続けている限り、このようなばく露に関連する更なるヒト症例の発生が予想されるが、それは稀である。更なる散発的な症例が検出されたとしても、公衆衛生上の影響はごく小さい。新たな散発的ヒト症例の現在の全体的な世界的公衆衛生リスクは低い(low)。 (2)上述の事例に関連する鳥インフルエンザA(H5)ウイルスがヒトからヒトへ持続的に伝播する可能性は? 最近報告された鳥インフルエンザA(H5)ウイルスのヒト感染に関連した持続的なヒトからヒトへの伝播は確認されていない。2007年以降、A(H5N1)ウイルスのヒトからヒトへの伝播は報告されていないが、調査においてはギャップが存在する可能性がある。2007年以前では、医療従事者が関係したものも含む、ヒトにおける小規模なA(H5)ウイルス感染クラスターが報告され、これらにおいては限定的なヒトからヒトへの伝播は否定できなかったが、持続的なヒトからヒトへの伝播は報告されていない。 現在のエビデンスでは、これらの事例に関連するインフルエンザA(H5)ウイルスはヒト間での効率的な伝播能力を獲得していないことが示唆されているため、今のところ、持続的なヒトからヒトへの伝播の可能性は低いと見られる。 |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
| 情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
| URL | https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment--5-november-2025 |