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資料管理ID syu06630600182
タイトル 論文紹介:「志賀毒素産生性大腸菌(STEC)感染症の届出数の増加はマルチプレックスPCRアッセイの使用増加に関連する可能性が高い(ドイツ、2023年)」
資料日付 2025年12月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance(2025, 30(48):pii=2500268、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2025.30.48.2500268)に掲載された論文「志賀毒素産生性大腸菌(STEC)感染症の届出数の増加はマルチプレックスPCRアッセイの使用増加に関連する可能性が高い(ドイツ、2023年)(Rise in the number of notifications of Shiga toxin-producing Escherichia coli (STEC) infections probably linked to an increased use of multiplex PCR assays, Germany, 2023)、著者T Jung-Sendzik(Department of Infectious Disease Epidemiology, Robert Koch Institute, ドイツ)ら」の概要は以下のとおり。
1. 背景
 STECは、自然治癒する下痢症から溶血性尿毒症症候群(HUS)のような重篤な症状まで、幅広い症状を引き起こす可能性がある。2023年、ドイツ連邦ニーダーザクセン州及び全国で、STEC届出症例の増加が観察された。
2. 目的
 観察された増加の潜在的原因を調査することを目的とした。
3. 方法
 著者らは連邦及び州レベルでSTEC届出症例のデータを分析した。2023年にニーダーザクセン州から得られたすべての利用可能なSTEC分離株について全ゲノムシークエンス解析を行った。著者らはまた、ニーダーザクセン州の25か所の臨床微生物学検査室に検出及び同定方法に関する調査を行った。
4. 結果
 2023年は、ニーダーザクセン州及び全国で、すべての年齢グループにおいて、2022年及び2015~2019年の中央値と比較して、STEC届出症例の統計的に有意な増加が見られた(p<0.01)。最も大きな増加は60~69歳の人々で観察された:ニーダーザクセン州では2023年に110症例が届出され(2015~2019年中央値:26例)、全国では471症例が届出された(2015~2019年中央値:182例)。疾患の重症度やHUS症例数の全体的な増加は見られなかった。ニーダーザクセン州では大規模な遺伝的クラスターや集団感染は確認されなかった。ニーダーザクセン州の17検査室の調査の回答では、主に2023年に導入された胃腸病原体に対するマルチプレックスPCRアッセイ(※訳注)の使用増加が明らかになった。
5. 結論
 STEC届出症例の増加は、消化管検体の分析におけるマルチプレックスPCRアッセイの導入と関連している可能性が高い。これらの知見は、監視データを評価する際に診断慣行を監視する必要性を強調している。
(※訳注) 複数のプライマーセットを用い、一度のPCR反応で複数の腸管病原体の特定遺伝子配列を増幅することで、簡便に検体に含まれる病原体を検出する技術
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Eurosurveillance(2025, 30(48):pii=2500268)
URL https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2025.30.48.2500268