食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06630100314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、脳などの人体組織からのマイクロプラスチックの検出を報告した論文に対するコメントを公表
資料日付 2025年12月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は12月3日、脳などの人体組織からのマイクロプラスチックの検出を報告した論文に対するコメントを公表した。概要は以下のとおり。
 米国の研究チームは、人間の臓器、特に脳においてマイクロプラスチック粒子を検出した(※補足1)。2016年と2024年の故人の組織切片を比較したものである。そこでは、最近の試料におけるマイクロプラスチックの濃度が、古い比較対照試料よりも明確に高いことが目立った。特に顕著だったのは、認知症を患っていたヒトの脳で、これらの試料は測定可能なマイクロプラスチックの含有量が最も高い値を示した。
 この研究は科学的に議論を呼んでおり、多くの批判的なコメントも発表されている。BfRは、この研究が時事性と新規性の点で基本的に注目に値すると結論づけているが、試料調製、測定手法、シグナルの割り当てなど、方法論的な弱点があるとしている。脳内のマイクロプラスチックに関する初期的な証拠はあるものの、測定された量は不自然に高く、間違った又は誤って解釈されたシグナルによってばく露が過大評価されている可能性が否定できない。複雑なマトリックス中でのプラスチック粒子の検出は、まだ開発の初期段階にある。したがって、測定分析は現在、マイクロプラスチック及びナノプラスチック(MNP)研究における大きな不確実性要因となっている。浸透深度、移行経路、潜在的な健康影響に関する検証された分析的・機構的なフォローアップ研究が必要である。
 現在の知見によれば、食品を介したマイクロプラスチックの摂取による健康リスクについて、信頼できる毒性学的エビデンスは存在しない。最新の知見に関するさらなる情報は、BfRのFAQ(※補足2)で入手可能である。
 マイクロプラスチック関する研究については、消費者の健康リスクをより適切に評価するために、信頼できるデータを得るべく、しばらく前から集中的に進められている。BfRも、潜在的な健康リスクに関する科学的研究を実施しており、人口代表性のある調査を通じて、マイクロプラスチックに対する公衆の認識を研究している。
(※補足1)当該論文「故人の脳におけるマイクロプラスチックの生物蓄積(Bioaccumulation of microplastics in decedent human brains)」(Nature Medicine(2025, 31:1114-1119, doi: 10.1038/s41591-024-03453-1))は以下のURLから閲覧可能。
https://www.nature.com/articles/s41591-024-03453-1
(※補足2)マイクロプラスチックに関するBfRのFAQは以下のURLから閲覧可能。
https://www.bfr.bund.de/fragen-und-antworten/thema/mikroplastik-fakten-forschung-und-offene-fragen/
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/mitteilung/mikroplastik-im-gehirn/