食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06610680160 |
| タイトル | 英国食品基準庁(FSA)、研究報告書「食用油の真正性を検査するための現在及び新興の分析手法に関するレビュー」を公表 |
| 資料日付 | 2025年10月16日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 英国食品基準庁(FSA)は10月16日、研究報告書「食用油の真正性を検査するための現在及び新興の分析手法に関するレビュー」を公表した。概要は以下のとおり。 「エグゼクティブサマリー」 FSAの重要なミッションは、食品を信頼できるものとすることである。食用油は、最多級の件数に及ぶ偽和(adulteration)事例が、国際的に記録されている日用品である。油は、経済的利益のために、表示されていない油で希釈されたり、代替されたりすることがある。これは消費者の安全、食品の真正性、そして食品サプライチェーンに対する消費者からの信頼に関わる懸念である。 本プロジェクトの対象は、食用油の偽和を検出する現行及び新興の手法を特定及びレビューすること、能力及び知識のギャップを分析すること、今後の食用油の真正性を支援するための勧告を結論することである。本プロジェクトでは、批判的かつ偏りのない文献レビュー、ステークホルダーとの協議、技能試験データの参照、及び将来的なリスクを把握するためのHorizonScan(商標)データの参照を行った。英国の消費者及び経済にとって重要な意味を持つ種別の偽和により重点を置いている。したがって、原産地名称保護制度、地理的起源、あるいは精製度に関する問題の検出よりも、異なる植物由来の油や非食品グレードの油で食用油を代替・希釈する偽和の検出を、より重視している。 世界的に、油の真正性に関する事例が増加している。油の起原である植物の不正表示に加え、食用油に鉱物油、再利用油/地溝油(gutter oils)、スーダン色素が含有される事例が増加傾向にある。これらの問題は、深刻な健康・安全上の懸念を提起している。 文献レビューでは、真正性を判定するアプローチが、迅速かつ現場での利用を目指す手法(多くの場合は分光技術に基づく)から、脂肪酸・ステロール・トリアシルグリセロールのプロファイリング等の成分組成の確認を目的とする手法まで、多岐にわたることが浮き彫りになっている。特定された複数の文献では、比較的に開発の初期段階にある手法が使用されており、それらは多くの場合、多様なサプライヤーや産地から採取した多種類の油に対する検査には用いられておらず、あるいは季節による変動は考慮されておらず、さらには、共同での試験は実施されていない。技能試験への参加率の低さ、及び使用される手法の精度不足が懸念される。 より顕著になった問題は、食用油の供給における不正の巧妙化が見受けられることである。このことは、本プロジェクトのステークホルダー間で広く認識されており、多くの事業者は、大抵の場合孤立した状態で、独自に検査手法を開発するに至っている。残念ながら、この縦割り的アプローチ(siloed approach)は、効果的な不正検出技術の開発を遅らせているだけでなく、業界全体での検出技術の標準化の確立を妨げている。 本報告書では、消費者、食用油産業、及び関連する英国経済を将来に渡り支援するための勧告を提示する。食用油に関する標準化及び規制が欠如しており、これらの分野は対処される必要がある。広範な検査を支援し、現場で利用できる手法を開発し、成分組成の確認手法を開発するためには投資が必要である。これらの手法の検証は、測定の不確かさを理解する上で重要である。フーリエ変換赤外分光法やラマン分光法などの分光法は、迅速、低コストかつ現場で利用できる手法として、今後の調査対象としてのポテンシャルを示した。トリアシルグリセロールの分析は、法執行を支援する公的検査機関が利用可能な確認手法として、高いポテンシャルを示した。検査における品質管理を支援するため、真正な認証済み標準物質が調製されることも求められる。これによりデータへの信頼性がもたらされ、検査活動を支援するための技能試験への参加が今後促進されると考えられる。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国食品基準庁(FSA) |
| 情報源(報道) | 英国食品基準庁(FSA) |
| URL | https://science.food.gov.uk/article/145026-review-of-current-and-emerging-analytical-methods-for-the-testing-of-edible-oil-for-authenticity |