食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06610411535 |
| タイトル | 英国毒性委員会(COT)、「Garcinia cambogiaの経口摂取における潜在的リスクに関するスコーピング・ペーパー」を公表 (2/3) |
| 資料日付 | 2025年10月27日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | (この記事は 2 / 3 ページ目です) (前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06610410535) 《権威ある機関からのデータ》 複数の権威ある機関がG. cambogiaに関するデータをレビューしている。例を挙げると、欧州域内の及び国際的な監視システムにおいて、G. cambogia含有サプリメントの摂取の結果として発症した、肝臓障害・消化器損傷(膵炎)・心臓及び筋肉障害(横紋筋融解症)に関する報告が複数確認される。 〈ANSES〉 ANSESは、フランスにおけるG. cambogia Desr.植物(別名G. gummi-gutta (L.) N. Robson)の規制状況の不一致を強調している。さらに、有効性が証明されておらず、患者に健康リスクをもたらす可能性があるため、2012年以降フランスでは、G. cambogia Desr.含有の医薬品又は製剤の輸入・調製・処方・調剤が禁止されている点に留意している。 人間栄養専門委員会及び植物作業部会の結論に基づき、ANSESは、精神疾患・心代謝性疾患(糖尿・病・肥満・高血圧)を罹患している場合、あるいは、膵炎・肝炎の既往歴がある場合にはG. cambogia Desr.製品の使用を控えるよう推奨している。さらに、肝臓に影響を与える薬剤・抗レトロウイルス薬・抗うつ薬を服用している場合にも使用を推奨していない。既往歴のない場合でも深刻な有害影響が報告されている点を踏まえ、ANSESは推奨の対象を全国民に拡張し、当該植物に由来する食品サプリメント、又は、当該植物含有製剤の摂取を控えるよう推奨している。 ANSESは、概して、食品サプリメントへの使用が認可されている、植物・植物部位・それらの用途及び用量、ならびに、関連する制限事項及び警告事項に関し、欧州における調和化の必要性を強調している。 〈スペイン食品安全栄養庁(AESAN)〉 2019年、AESANの科学委員会は、G. gummi-gutta含有食品サプリメントの摂取に伴うリスクをレビューしている。 スペインでは、Garcinia及び/又はHCAを含有する多様なサプリメントが、錠剤・カプセル・サシェ・バイアルの形態で販売されており、それらのGarcinia及び/又はHCAの組成は様々であることが判明している。 AESANは、Garcinia及び/又はHCAを含有するサプリメントの摂取は、肝毒性・横紋筋融解症・腎症・心血管毒性・軽躁状態・セロトニン毒性・精神疾患等の毒性作用と関連付けられてきた点に留意している。しかしながら、Garciniaは他の成分を含有する製品にも高頻度にて含有されているため、Garciniaが主たる毒性物質であるか否かは確認されていない。 AESANは、「Garciniaの摂取及び摂取期間と急性肝障害の発症との間に因果関係を確立できる十分な臨床的エビデンスが存在し、Garciniaサプリメントの摂取中止後には肝機能が明らかに改善する」と結論している。 〈オーストラリア保健省薬品・医薬品行政局(TGA)〉 TGAもまた、科学文献において、G. gummi-gutta又はHCAを含有する製品の摂取に起因する症例報告が増加している点を認識している。肝移植が報告された5症例のうち1件はオーストラリアにおける症例であり、その対応として、TGAは、成分として含有されていたG. gummi-gutta(G. cambogia)及びこれに天然に含有される成分であるHCAに由来する肝障害リスクに関する調査を実施し、2024年に完了させた。TGAは、「入手可能なエビデンスから、Garcinia gummi-gutta(Garcinia cambogia)の摂取により、稀に肝障害のリスクが生じる得ることが示されている」と結論している。 〈ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)〉 公式に公表されたリスク評価ではないが、「リスク評価のアプローチ及び方法論 - 概要」に関するスライド資料が公開されており、G. cambogia抽出物由来のHCAがケーススタディとして提示されている。 リスクは以下の通り評価されている。 ・ 雄ラットにて観察された生殖毒性作用が、抽出物中の不純物に由来するのか、高用量のHCA摂取に特異的な化合物に由来するのかは不明である。 ・ 最も低い無毒性量(NOAEL)は、389 mg HCA/kg体重/日(G. cambogia抽出物、HCA 41.2%)と特定される。 ・ ヒトのデータは、男性生殖器系への影響を考慮する際には不十分と判断される。 ・ 食品サプリメントに添加されるHCA製剤/G. cambogia抽出物に対する規格が不十分である点に留意すると、上記NOAELを他の食品サプリメント製剤に「転用可能」と判断することは適切ではない可能性がある。 ・ HCAの長期摂取、中でも、高用量(HCA 3,000 mg/日)における長期摂取の健康評価に関し、不確実性に留意する。 〈欧州食品安全機関(EFSA)〉 EFSAは現在、HCA及びHCAを含有する植物製剤の使用に関する安全性評価について科学的意見書を策定中である(EFSA-Q-2022-00805)。そのプロトコルは2023年に公表されており、要約すると、エビデンスのナラティブ・レビュー及び専門家の知識に基づいている。包括的なリスク評価のクエスチョンは以下である。 a) HCAへの食事性ばく露と健康への有害影響との間に関連性はあるか。 b) 表1記載の植物製剤(G. gummigutta (L.) N.Robson、G. indica (Thouars) Choisy、G. mangostana L.、Hibiscus sabdariffa L.、及び、それぞれの植物部位(果実・樹脂・皮・花序(flower)・葉・種子・開花した花(bloom)・小枝等))に含有されるHCAの摂取と健康への有害影響との間に関連性はあるか。 c) ヒトに有害影響リスクを及ぼす可能性が低いと考えられる、HCA・植物製剤に含有されるHCA・食品に含有されるHCAへの慢性的な食事性総ばく露(すなわち、生涯の大部分にわたるばく露)の最大値はどの程度か。 EFSAの栄養・新食品・食物アレルゲンに関する科学パネルの公開議事録によると、ビタミン及びミネラル以外の物質に関する作業部会は、意見書草案に関し、直近では2025年6月4日に議論している(訳注: 10月30日時点における、作業部会の直近の議論は10月15日)。 (次ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06610412535) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
| 情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
| URL | https://cot.food.gov.uk/Background%20and%20Introduction%20-%20Garcinia%20cambogia%20oral%20consumption |