食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06600451141 |
| タイトル | ブラジル農牧研究公社(Embrapa)、科学誌に掲載した論文「真菌細胞工場からマイコプロテインへ: 食用の代替タンパク質生産」を紹介 (後半2/2) |
| 資料日付 | 2025年10月7日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | (前半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06600450141) 「数十億ドル規模の市場及び低炭素排出量」 菌糸体の培養は、低いCO2排出量、ウォーターフットプリントの削減、そして副産物を基質として利用することによる潜在的循環性といった点で際立っている。特に液中発酵においてはエネルギー消費量が多いものの、その影響は、従来の畜産よりも小さい。 菌糸体を用いた食肉類似品の世界市場規模は72億米ドルと評価され、2032年まで年間10.78%の成長が見込まれている。菌糸体の利用を検討し始めている乳製品代替品部門も、年間13.85%というさらに高い率での成長が見込まれ、2032年までには323億8,000万米ドルに達すると思われる。 栄養学的な観点においては、マイコプロテインは、ビタミンB12や鉄分は含んでいないが、必須アミノ酸や亜鉛、セレンなどのミネラルの重要な供給源である。複数の臨床研究からは、マイコプロテインの摂取が、コレステロールを低下させ、満腹感を高め、血糖値をコントロールし、さらには筋肉タンパク質の合成を促進することが示されている。しかし専門家らは、特にQuorn製品の消費者において観察された有害作用を踏まえ、消化性及び潜在的アレルゲン性についてさらなる研究が必要であると警告している。 1985年から市場に存在しているにもかかわらず、マイコプロテインの受容には依然として障壁がある。風味、調理法、健康認識といった要素は、菌糸体を食事に取り入れに対する消費者の意向を決定づける。しかし、科学者らは、新たな用途や規制の進展によって、この技術が、持続可能な食品の未来において重要なプレイヤーとして確立される可能性があると考えている。 「マイコプロテインをベースにした新食品についてはどうか?」 菌糸体由来製品などのマイコプロテインをベースにした製品は、「新食品」に分類されていることが多く、販売承認には厳格な安全性評価が必要とされている。2001年、その使用は、米国食品医薬品局(FDA)によって承認されたが、一日摂取量に関する具体的なガイドラインは未だ存在せず、繊維含有量が高く、エネルギー密度が低いことから、3歳未満の子どもには推奨されていない。 製造の観点においては、成長が早く、望ましい官能特性をもつ安全な菌株を選択することが非常に重要となっている。Fusarium venenatumやAspergillus oryzaeなどの糸状菌は、酵母よりも成長が遅いものの、タンパク質収量が高いことから好まれている。ここで登場するのが、遺伝子工学やCRISPR/Cas9といった技術であり、これらの技術により、プロセスの効率が向上し、特性を改良した菌株の開発が可能になる。また、植物性タンパク質や微細藻類を組み込むことで、これらの製品の栄養価を高めることも検討されている。Quorn、Meati、The Better Meat Co.といった企業は、拡張可能な工程、及びソーセージから植物性乾燥肉までの製造を可能にするマイコプロテインRhizaなどの汎用性の高い製品によって、イノベーションをリードしている。 (以下、略) 当該論文は以下のURLから閲覧可能。 From Fungal Cell Factories to Mycoproteins: Alternative Protein Production for Human Diets Current Food Science and Technology Reports, vol. 3, article no. 21, 2025年7月18日電子版 https://link.springer.com/article/10.1007/s43555-025-00066-8 ※訳注:Embrapaは、全国43箇所に研究網を有する南米最大の農業研究機関で、ブラジル現政権はその機能強化を公約の1つとして掲げている。 |
| 地域 | 中南米 |
| 国・地方 | ブラジル |
| 情報源(公的機関) | その他 |
| 情報源(報道) | ブラジル農牧研究公社(Embrapa) |
| URL | https://www.embrapa.br/en/busca-de-noticias/-/noticia/103529557/fungos-deverao-ser-importante-fonte-de-proteina-no-futuro |