食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06600340294 |
| タイトル | 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及びリスク評価報告書(2025/8/26~9/29)を公表(鳥インフルエンザA(H5)ウイルス) |
| 資料日付 | 2025年9月29日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 世界保健機関(WHO)は10月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及びリスク評価報告書(2025/8/26~9/29)を公表した(7ページ)。鳥インフルエンザA(H5)ウイルスに関する概要は以下のとおり。 ・現在の状況 2025年8月25日の前回のリスク評価以降、A(H5)ウイルス感染による検査確定ヒト症例1例がバングラデシュで、またA(H5N1)ウイルス感染による検査確定ヒト症例1例がカンボジアで検出された。 ・A(H5)、バングラデシュ 2025年8月19日、バングラデシュは、Sylhet管区の男児における、鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染による検査確定ヒト症例1例をWHOに通知した。当該症例は、7月27日に発熱と咳を発症し、8月1日に入院した。8月4日に採取された口咽頭及び鼻咽頭スワブ検体は、バングラデシュ下痢性疾患国際研究センター(icddr, b)のウイルス学研究室及び疫学・疾病管理・研究機関(IEDCR)で検査され、8月14日にRT-PCR検査によりインフルエンザA(H5)ウイルス陽性と判定された。届出時点では、N型の亜型判定の結果は出ていない。当該症例は、病院ベースのインフルエンザサーベイランス(HBIS)プラットフォームを通じて検出された。患者は8月7日に退院した。 8月15日には、調査を行うため、医師、疫学者、人類学者、技術者の7名からなる分野横断的チームが設置された。当該男児には渡航歴はなく、裏庭家きん(backyard poultry)へのばく露も報告されていないが、罹患前の数日中に家族が地元の市場で鶏を購入していた。接触者から採取されたすべての検体は、インフルエンザA(H5)ウイルス陰性と判定された。患者の家族が頻繁に訪れていた2か所の市場で採取された家きんの検体は、インフルエンザA(H5)ウイルス陽性と判定された。 本件は、バングラデシュからWHOに報告された、12例目の鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染によるヒト症例であり、2025年では4例目にあたる。これまでヒト症例から検出されたウイルスで、遺伝子配列データが入手可能であったものは、クレード2.3.2.1aに属するウイルスであることが確認されている。 ・A(H5N1)、カンボジア 2025年9月9日、カンボジアは、Takeo州の女児における鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス感染による検査確定ヒト症例1例をWHOに通知した。当該患者には既知の基礎疾患はなく、9月1日に発熱、咳、呼吸困難を発症し、9月5日に入院した。9月7日に採取された鼻咽頭及び口腔咽頭スワブ検体は、国立公衆衛生研究所(NIPH)におけるRT-PCR検査により鳥インフルエンザA(H5N1)陽性と判定された。検査結果は、9月8日にナショナルインフルエンザセンター(NIC)であるカンボジア・パスツール研究所によって確認された。9月7日よりオセルタミビルによる治療が開始された。 本事例の対応の一環として、積極な症例探索が実施され、10名の濃厚接触者及びインフルエンザ様疾患(ILI)を呈する2名の村民が特定された。濃厚接触者、症状を有する村民及び医療従事者から採取された鼻咽頭及び口咽頭スワブ検体はすべてインフルエンザA(H5N1)ウイルス陰性であった。発症の1週間前に、患者の住居及び隣家において、約10羽から20羽の病気又は死んだ鶏が確認されていた。患者は、病気/死亡鶏を処理・調理していた。調査時に村で採取された鶏及びアヒルの検体は、A(H5N1)陽性であった。 カンボジアでは2025年に16例のA(H5N1)ウイルスによるヒト感染例が確認され、うち8例が死亡している。2025年のこれらの症例はすべて、飼育鳥類又はその環境へのばく露があった。いくつかの症例では、その飼育鳥類が病気や死んでいたことが報告されている。情報が入手可能なものについては、ヒト症例から得られたウイルスの遺伝子配列データは、最近の現地の動物のウイルスから得られた配列と高い一致率を示し、クレード2.3.2.1eのウイルスと同定されている。最近のヒト症例に関するこれまでの入手情報からは、A(H5N1)ウイルスのヒトからヒトへの伝播を示すものはない。 国際獣疫事務局(WOAH)への報告によると、アフリカ、アメリカ大陸、アジア及び欧州の野鳥及び飼育鳥類において、様々なインフルエンザA(H5)亜型のウイルスが継続的に検出されている。また、海生哺乳類や陸生哺乳類を含め、ヒト以外の哺乳類の感染も報告されている。高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)A(H5)ウイルスに罹患した鳥類及び哺乳類種のリストは国際連合食糧農業機関(FAO)が保持している。 ・リスク評価 (1)鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染による更なるヒト症例の現在の世界的な公衆衛生上のリスクは? 現在までのヒト症例のほとんどは、例えば感染した家きん又は生きた家きん市場等の汚染された環境、また時には感染した哺乳類や汚染された環境との接触を通じてA(H5)ウイルスにばく露された人々の感染である。ヒトが接触する動物や関連環境中で当該ウイルスが検出され続けている限り、このようなばく露に関連する更なるヒト症例の発生が予想されるが、それは稀である。更なる散発的な症例が検出されたとしても、公衆衛生上の影響はごく小さい。新たな散発的ヒト症例の現在の全体的な世界的公衆衛生リスクは低い(low)。 (2)上述の事例に関連する鳥インフルエンザA(H5)ウイルスがヒトからヒトへ持続的に伝播する可能性は? 最近報告された鳥インフルエンザA(H5)ウイルスのヒト感染に関連した持続的なヒトからヒトへの伝播は確認されていない。2007年以降、A(H5N1)ウイルスのヒトからヒトへの伝播は報告されていないが、調査においてはギャップが存在する可能性がある。2007年以前では、医療従事者が関係したものも含む、ヒトにおける小規模なA(H5)ウイルス感染クラスターが報告され、これらにおいては限定的なヒトからヒトへの伝播は否定できなかったが、持続的なヒトからヒトへの伝播は報告されていない。 現在のエビデンスでは、これらの事例に関連するインフルエンザA(H5)ウイルスはヒト間での効率的な伝播能力を獲得していないことが示唆されているため、今のところ、持続的なヒトからヒトへの伝播の可能性は低いと見られる。 |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
| 情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
| URL | https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment--29-september-2025 |