食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06590030535 |
| タイトル | 英国毒性委員会(COT)、「英国における飲料水基準の策定を支援するためのホウ素に関する健康影響に基づく指標値の導出」と題するディスカッションペーパーを公表 (前半1/2) |
| 資料日付 | 2025年9月4日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 英国毒性委員会(COT)は9月4日、「英国における飲料水基準の策定を支援するためのホウ素に関する健康影響に基づく指標値の導出」と題するディスカッションペーパーを公表した。概要は以下のとおり。 はじめに 英国健康安全保障庁(UKHSA)は、飲料水検査局(DWI)に対し、飲料水中の化学物質による潜在的な健康リスクについて助言を行っている。EU離脱後、DWIは飲料水中のホウ素などの化学物質に関する規制基準の見直しを進めている。UKHSAは、ホウ素に関する適切な健康影響に基づく指標値(HBGV)について、食品・消費者製品・環境における化学物質の毒性に関する委員会(COT)に助言を求めている。 このディスカッションペーパーは、さまざまな権威ある機関による評価の根拠となっているホウ素の毒性試験について検証している。 COTは、これらの試験とさまざまな権威ある機関による解釈を検討し、英国の飲料水におけるホウ素の基準の更新を支援するために、適切な耐容一日摂取量(TDI)を決定するよう求められている。 背景 COTは、1994年と1995年にホウ素及びホウ酸に関する入手可能な毒性データを検討した。ラットの発生毒性試験における重大な有害影響(胎児体重の減少及び骨格への影響)について、無毒性量(NOAEL) 9.6 mg/kg体重/日 (10 mg/kg体重/日に切り上げ)を決定した。既定値の安全係数100を適用し、TDIは0.1 mg/kg体重/日と算出された(※補足1)。 ホウ素の性質と供給源(略) トキシコキネティクスと毒性(略) Heindelらの研究(1992)(※補足2)の概要(略) Priceらの研究(1996)(※補足3)の概要(略) WeirとFisherの研究(1972)(※補足4)の概要(略) 追加の毒性学的研究(略) COTによる過去の評価(略) 他の権威ある機関による評価(略) まとめ ホウ素は、主にホウ酸として消化管から容易に吸収される。吸収された後は、体液や軟部組織に均等に分布するが、骨に高濃度で蓄積する(軟部組織の2~3倍)。ホウ素はヒトの胎盤を通過し、胎盤及び臍帯血からも検出される。ホウ素は、体内では代謝されず、ほとんど変化しないまま尿中に排泄される。 ホウ素の毒性は、主に生殖系及び発達系に影響を及ぼすことが、ヒト及び動物の研究によって実証されている。ホウ素は、ヒトにとって必須栄養素であるとは考えられていないが、低濃度のホウ素は骨の健康と認知機能に一定の有益な影響をもたらす可能性がある。経口ばく露による動物実験では、生殖系と発育中の胎児がホウ素の毒性に対して最も感受性の高い標的であることが示されている。急性ばく露及び中間期間のばく露の両方において、発達への有害な影響が確認されている。 ホウ素に関する多数の研究が存在しており、幅広いNOAELやBMDL(ベンチマークドーズの信頼区間の下限値)が報告されている。ホウ素の毒性については、さまざまな権威ある機関によって評価が行われてきた。これらの機関が導出したHBGVの違いは、重要な研究の解釈、選択されたNOAEL/BMDLの値、そして適用された不確実係数の違いによるものである。次の表1は、これらの値と使用された不確実係数をまとめたものである。 表1. さまざまな権威ある機関によるNOAEL/BMDL、不確実係数及びHBGVの比較 機関(公表年): NOAEL/BMDL(mg/kg体重/日)/不確実係数/TDI/MRL(※訳注)(mg/kg体重/日) (※訳注 最小リスクレベル(Minimal Risk Level (MRL))は、がん以外の有害な健康影響を引き起こす可能性がほとんどないと考えられる物質へのばく露量の推定値を表す。) ・世界保健機関(WHO) (1993)(※補足5): 8.8/100/0.088 ・COT(1995)(※補足1): 10/100/0.1 ・欧州化学物質生態毒性及び毒性センター(ECETOC)(1995)(※補足6): 9.6/30/0.32 ・ビタミンとミネラルに関する専門家グループ(EVM)(2003)(※補足7): 9.6/60/0.16 ・WHO(2009)(※補足8): 10.3/60/0.17 ・米国毒性物質疾病登録庁(ATSDR)(2010)(※補足9): 10.3/66/0.2 ・欧州食品安全機関(EFSA)(2013)(※補足10): 9.6/60/0.16 ・カナダ保健省(Health Canada)(2023)(※補足11): 2.90/300/0.01 ・Health Canada代替案(2023)(※補足11): 10.6/60/0.18 委員会への質問 委員は、以下の質問を検討するよう求められている。 i) 提示された研究に基づき、委員会はホウ素の評価の基礎となるPOD(Point of Departure)を特定できるか? ii) 委員会は、ホウ素のHBGVを導出できるか?もしできる場合、委員会は、PODにどのような不確実係数を適用することを提案するか? iii) ホウ素の評価において、委員会が強調したいその他の不確実性や考慮事項はあるか? iv) 委員会から他にコメントはあるか? (後半(補足)の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06590031535) |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
| 情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
| URL | https://cot.food.gov.uk/Introduction%20and%20Background%20-%20Deriving%20a%20health-based%20guidance%20value%20for%20boron%20to%20support%20development%20of%20UK%20Drinking%20Water%20Standards |