食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06580010324 |
| タイトル | 米国環境健康科学研究所(NIEHS)、ヒ素へのばく露はヒトの代謝を乱すとする研究論文を紹介 |
| 資料日付 | 2025年9月5日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 米国環境健康科学研究所(NIEHS)は9月、ヒ素へのばく露はヒトの代謝を乱すとする研究論文を紹介した。概要は以下のとおり。 NIEHSの一部支援を受けた研究者らによると、ヒ素へのばく露はヒトの代謝に広範な影響を及ぼし、それが複数の疾患との関連性を説明できる可能性があるという。 飲料水中のヒ素への長期ばく露は、心血管疾患、メタボリックシンドローム、神経障害、及びがんと関連している。しかし、ヒ素の代謝への影響の全容は完全には解明されていない。これまでの研究では、ビタミンB群の一種である葉酸による治療によってヒ素のメチル化が促進され、尿中へのヒ素排泄が促されることが示されている。しかし、こうしたメチル化変化が引き起こす下流の代謝への影響は依然として明らかになっていない。 これらの疑問を解明するため、研究者らは中~高レベルのヒ素にばく露されたバングラデシュ人の成人598人の代謝プロファイルを分析し、無作為化臨床試験において、葉酸サプリメントを12週間摂取することで成人の代謝に変化が生じるかどうかを検証した。当該研究チームは、74種類のヒ素関連代謝物(代謝の過程で生成又は利用される低分子化合物)と、葉酸誘発性のヒ素のメチル化変化に関連する4種類の代謝物を同定した。 これらの代謝物の多くは、フェニルアラニン、チロシン、及びトリプトファン等のアミノ酸の生成に関連しており、これらは神経伝達物質(ニューロン間の情報伝達を担う化学物質)の生成において重要な役割を果たす。当該知見により、ヒ素が神経障害、がん、メラノーシス(melanosis)、及び心血管疾患のリスクを高めるという生物学的根拠が示唆されている。 著者らによると、これらの知見はヒ素毒性のメカニズムを解明し、予防及び治療戦略に役立つ可能性がある。さらに、当該知見により、ヒ素誘発性の代謝障害の一部が葉酸の補給によって改善される可能性があることも示唆されている。 Environmental Science & Technology誌(2025年7月16日電子版、DOI:10.1021/acs.est.5c01597)に掲載された当該研究論文「ヒ素ばく露及び代謝の代謝シグネチャー:葉酸及びクレアチン試験(Metabolic Signature of Arsenic Exposure and Metabolism: The Folic Acid and Creatine Trial)、著者Wending Li (Columbia University、米国)ら」は以下のURLから閲覧可能。 https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.est.5c01597 |
| 地域 | 北米 |
| 国・地方 | 米国 |
| 情報源(公的機関) | 米国環境健康科学研究所(NIEHS) |
| 情報源(報道) | 米国環境健康科学研究所(NIEHS) |
| URL | https://www.niehs.nih.gov/news/factor/2025/9/papers/dert#a4 |