食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06560480294 |
タイトル | 世界保健機関(WHO)、インドにおけるニパウイルス感染症に関する情報を公表 |
資料日付 | 2025年8月6日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 世界保健機関(WHO)は8月6日、インドにおけるニパウイルス感染症に関する情報を公表した。概要は以下のとおり。 1. 概況 2025年5月17日から7月12日にかけて、ケララ州政府の情報広報局は、一連の公式プレスリリースを通じて、ケララ州の2地区におけるニパウイルス(NiV)感染症による確定症例4例(うち2例は死亡)について発表した。NiV感染症はコウモリ媒介性の疾患で、感染動物(コウモリや豚等)、汚染された食品、あるいはまれに感染者との密接な接触を介してヒトに伝播する。1998年以降、バングラデシュ、インド、マレーシア、フィリピン、及びシンガポールでNiV感染症の発生事例が報告されている。インドでは、2001年以降、NiV感染が複数回発生しており、西ベンガル州で2001年と2007年に、ケララ州では2018年以降定期的に、感染が発生している。2018年以降、ケララ州では合計9件のNiV感染事例が報告されている。同州は2023年以降、強力な医療システムと感染管理対策の改善を実施してきた一方で、患者への継続的なケアを確保しつつ、強力な準備体制及び監視体制を維持することが望まれている。同時に、リスクにさらされる可能性のある州には、検出システムと対応能力の強化を継続的に促すべきである。認可されたワクチンや治療法がないため、公衆衛生上の取り組みは、リスク要因への意識向上と当該ウイルスへのばく露を低減するための予防策の推進、そして適切で集中的な対症療法に支えられた早期の症例検出に重点を置くべきである。現在、国家間の感染拡大のリスクは低い(low)と考えられている。今回の事例では、NiVの国際的なヒトからヒトへの伝播のエビデンスはない。 2. 状況の説明(抜粋) 当該4症例の感染源は現在調査中である。これら症例はいずれも相互に関連はしていないようで、自然の保有宿主(reservoir)からの独立した異種間伝播(spillover)事例であることを示唆している。当該感染地域には、NiVの既知の保有宿主であるオオコウモリ(fruit bats)が多数生息していることが確認されている。 3. ニパウルス感染症の疫学(省略) 4. 公衆衛生対応(省略) 5. WHOリスク評価(省略) 6. WHOの勧告(抜粋) ・コウモリからヒトへの伝播のリスクを減らす 伝播防止のための取り組みは、まずコウモリがナツメヤシの樹液やその他の生鮮食品に近づかないようにすることに焦点を当てるべきである。収集したてのナツメヤシのジュースは煮沸し、果実は摂取する前に十分に洗浄してから皮をむく必要がある。コウモリによる食痕のある果実は廃棄すべきである。コウモリのねぐらであることが知られている場所は避けるべきである。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
URL | https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/2025-DON577 |