食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06560460157 |
タイトル | イタリア高等衛生研究所(ISS)、ボツリヌス症サーベイランスシステムへの報告統計及びボツリヌス症に関するQ&Aを紹介 |
資料日付 | 2025年8月13日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | イタリア高等衛生研究所(ISS)は8月13日、ボツリヌス症サーベイランスシステムへの報告統計及びボツリヌス症に関するQ&Aを紹介した。概要は以下のとおり。 2001年から2024年にかけて、国家ボツリヌス症サーベイランスシステムには1,276例の疑い臨床症例が報告され、そのうち574例が検査室において確定診断された。このうち、526例(91.6%)は食餌性ボツリヌス症、43例(7.5%)は乳児ボツリヌス症、5例(0.9%)は創傷ボツリヌス症であった。死亡は15例で、平均致死率は2.6%であった。致死率は、2001年から2011年までの期間の3.8%から、2012年から2024年までの期間の2.6%に減少した。国家サーベイランスシステムは、年間平均53件の報告を受け、研究所では年間平均24件を確認している。近年、主に診断能力の向上が要因となり、ボツリヌス症の報告はわずかに増加傾向にある。 「イタリアにおけるこのボツリヌス症の高い罹患率の主な理由のひとつに、この国に根付いた保存食の伝統がある」と、ISSのボツリヌス症に関するナショナルリファレンスセンター所長のFabrizio Anniballi氏は説明する。イタリアは、世代から世代へと受け継がれる伝統的な食品の保存方法で知られている。かつて、家庭での食品保存を可能にしたこの慣行は、ボツリヌス症の広範な発生の原因となり得る。イタリアにおけるボツリヌス症は、特に南部の地域において、公衆衛生の問題であり続けており、不適切な調製が行われた自家製保存食の摂取に関連している。 《ボツリヌス症に関する10の質問》(回答略) ・ボツリヌス菌は、どこに存在するのか? ・具合の悪い人がボツリヌス中毒であるかを判別する方法は? ・治療方法は? ・保存食の煮沸でリスクを回避できるか? ・一般的に安全な自家製保存食の調製が可能な方法は? ・甘味保存食(conserve dolci)、ジャム(marmellata)、コンポート(confetture)については? ・保存食の摂取前に行うべき確認は? ・おかしな味がしたから、状態の悪い自家製保存食を食べた/味見したのかもしれない。どうすべきか? ・保存食の冷凍でリスクを回避できるか? ・乳児用調製食品について気を付けることはあるか? イタリア保健省、ISS等が発行する自家製保存食に関するガイドライン(イタリア語、116ページ)は以下のURLから閲覧可能。 https://www.iss.it/documents/20126/0/LineeGuidaConserve2016_light.pdf/b028db68-e091-1592-a254-0586ec67e011?t=1582298941418 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | イタリア |
情報源(公的機関) | その他 |
情報源(報道) | イタリア高等衛生研究所(ISS) |
URL | https://www.iss.it/-/botulino-dal-2001-al-2024-1276-casi-segnalati-come-difendersi-in-dieci-domande-dalle-conserve-alle-pappe-per-bambini |