食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06550530104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、冷凍豆スプラウトに関連したサルモネラ属菌集団感染に関する情報を公表(初報)
資料日付 2025年7月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は7月17日、冷凍豆スプラウトに関連したサルモネラ属菌集団感染に関する情報を公表した(初報)。概要は以下のとおり。
1. CDC、複数州の公衆衛生当局、並びに米国食品医薬品庁(FDA)は、サルモネラ属菌に汚染されている可能性のあるリコール対象の冷凍豆スプラウトに関連した、複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染について調査を行っている。自宅にリコール対象製品がある場合は、廃棄するか、販売店に返却すること。
2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局、並びにFDAは、複数州にわたるSalmonella Anatum集団感染について調査するために、様々な種類のデータを収集している。
 疫学及び検査のデータにより、冷凍の豆スプラウトがSalmonella Anatumに汚染されており、病因となった可能性が示されている。
3. 7月16日時点で、サルモネラ属菌の当該集団感染株に感染した11人が10州(マサチューセッツ州他)から報告されている。発症日は2024年10月22日から2025年6月24日までである。情報が得られた9人のうち、4人が入院した。死亡者の報告はない。
4. 公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の一週間に喫食した食品等、様々な種類の情報を収集している。この情報は調査員が当該集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供する。
 以下は、本集団感染の患者についての統計情報である(「n」は各統計のための情報が得られた人数)。
・年齢(n=11) 範囲: 1歳未満~78歳、年齢中央値43歳
・性別(n=11) 女性: 55%、男性: 45%
・人種(n=9) アジア系: 100%
・民族(n=10) 非ヒスパニック系: 100%
5. 州及び地方の公衆衛生当局は、発症前の一週間に喫食した食品について患者に聞き取り調査を行っている。聞き取り調査を受けた6人のうち、6人(100%)がインド(南アジア)の食料品店で買い物をし、インド料理を喫食したと報告した。さらに、4人(67%)が豆スプラウトを喫食した、又はおそらく喫食したと回答した。
6. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、患者の検体に由来する細菌が遺伝的に近縁であることが示された。これは、当該集団感染の患者が同じ食品により発症したことを示唆する。
 2025年5月、FDAはマットビーン(モスビーン)及び緑豆(moong bean)の冷凍スプラウト検体を収集した。当該製品検体はサルモネラ属菌陽性であり、WGS分析の結果、当該検体中に存在するサルモネラ属菌が今回の集団感染の原因菌株であることが示された。これは、豆スプラウトを喫食したことが病因である可能性が高いことを意味する。
7. 11人の検体及び8点の食品検体に由来する細菌のWGS分析では、いずれの抗菌性物質への耐性も予測されなかった。さらなる情報は、全米薬剤耐性監視システム(NARMS)のサイトで入手できる。
8. 2025年7月16日、Chetak LLC GroupはDeepブランドの冷凍豆スプラウトをリコールした。CDCは、リコール対象の冷凍豆スプラウト(緑豆及びモスビーン(マットビーン))を喫食、販売、提供しないよう勧告している。CDCは、更なる情報が得られ次第、公表する予定である。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/salmonella/outbreaks/sproutedbeans-07-25/index.html