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資料管理ID syu06550460131
タイトル チリ漁業養殖局(SERNAPESCA)、2024年におけるサケ養殖の衛生報告書並びに抗菌性物質及び抗寄生虫薬の使用に関する報告書を公表
資料日付 2025年7月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  チリ漁業養殖局(SERNAPESCA)は7月17日、2024年におけるサケ養殖の衛生報告書並びに抗菌性物質及び抗寄生虫薬の使用に関する報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 本衛生報告書においては、淡水相及び海水相における生産分析、死亡率、2024年の閉鎖循環式養殖(ciclo cerrado)における疫病サーベイランス・管理プログラムの結果が記載されており、例年と比べ死亡率が安定していることが強調されている。
 淡水相では、タイセイヨウサケ、ニジマス、ギンザケの3種における死亡の主な原因は生産的排除(eliminacion productive)に関連しており、一方、海水相での肥育段階においては、ピシリケッチア症がタイセイヨウサケにおける主な感染死亡の原因となっており、ニジマス及びギンザケにおいては、生産的排除が依然として主な原因である。
 死亡率は前年と比べ安定しているが、1月には、ロス・ラゴス(Los Lagos)州及びアイセン(Aysen)州において発生した低酸素及び有害藻類の異常増殖の環境事象によりピークが記録された。
 「本衛生報告書は、国際獣疫事務局(WOAH)がリストアップした9つの高リスク疾患に対する我が国の状況を明確に示している。チリでは伝染性サケ貧血症ウイルスのみが存在し、2024年にはその他の高多型領域(highly polymorphic region:HPR)の確定症例は記録されていない。これは、SERNAPESCAが維持する高いバイオセキュリティ基準及びサーベイランス・管理プログラムの有効性を反映したものである」とSERNAPESCA局長Soledad Tapiaは述べる。
 一方、抗菌性物質及び抗寄生虫薬の使用に関する本報告書においては、減少傾向が示されているが、2024年上半期、海水相では、3.6%のわずかな増加が観測されている。これは、アイセン州及びロス・ラゴス州において発生した、低酸素及び有害藻類の異常増殖の環境事象に関連しており、これらは、ストレスを引き起こし、疾病発生を助長する。
 これに関連して、SERNAPESCA局長は、抗菌性物質の使用を最適化、又は抗菌性物質を全く使用しなかった循環式養殖を認証する自発的プログラムであるPROA-Salmonの枠組みの中で得られた成果を強調する。
 「海水相の循環式養殖における一般的な抗菌性物質使用指数(Indice de Consumo de Antimicrobianos:ICA)は、1トンあたり302.33 gであり、PROA-Salmonに認証された循環式養殖において、この数字は90%以上減少し、平均1トンあたり18.92 gとなっており、前年に認証された循環式養殖よりも低い」と、Soledad Tapiaは続ける。
 2024年には13社がPROA-Salmonに参加し、漁獲量全体の28.7%が認証を受けており、これは国内生産量の約3分の1に相当し、そのうち34%は、抗菌性物質を使用しなかった。
 抗寄生虫薬の使用については、使用量は1トンあたり4.85 gから4.29 gへと11.5%減少し、主に使用された有効成分はヘキサフルムロン、アザメチホス、エマメクチン安息香酸塩、デルタメトリンであった。
 サケジラミの駆除における過酸化水素の使用量が、2023年と比較して、1トンあたり5,150.8 gから10,890.3 gへと増加したため、今年の報告書では、別途、過酸化水素の使用率が分析された。この増加は、業界におけるこの製品の使用への移行を示しており、サケジラミ駆除のための代替手段として、非薬物による駆除もさらに増加している。
 両報告書(スペイン語、PDF版25ページ)の詳細は、以下のURLから閲覧可能。
https://www.sernapesca.cl/informes-y-datos/resultados-de-gestion/
地域 中南米
国・地方 チリ
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) チリ漁業養殖局(SERNAPESCA)
URL https://www.sernapesca.cl/noticias/sernapesca-presenta-informes-anuales-de-estado-sanitario-y-uso-de-farmacos-en-la-acuicultura/