食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06540990505
タイトル スイス連邦食品安全獣医局(BLV)、「人獣共通感染症及び集団食中毒のモニタリングに関する報告書-2024年データ」を公表
資料日付 2025年6月25日
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分類2 -
概要(記事)  スイス連邦食品安全獣医局(BLV)は6月25日、「人獣共通感染症及び集団食中毒のモニタリングに関する報告書-2024年データ」を公表した。概要は以下のとおり。
・要約(※抜粋)
 2024年には、最も一般的な人獣共通感染症病原体によって引き起こされた疾病の件数が、ヒトで増加した。
 本調査対象年では、カンピロバクター症は依然として、ヒトで最も多く記録された人獣共通感染症である。検査室診断によるカンピロバクター症の確定症例が合計で8,280例報告され、前年(6,762例)比で明らかに増加した。
 サルモネラ症についても大幅な増加が確認された。サルモネラ症は引き続き、2024年にスイスで2番目に多く記録されている人獣共通感染症であり、検査室診断によるヒトの確定症例2,344例(2023年: 1,823例)が報告された。これは人口10万人当たり新規感染26例という届出率に相当する。
 2024年には合計1,361例が報告され、近年ヒトで観察されている志賀毒素産生性大腸菌(STEC)による食品由来感染症の増加が続いている(2023年: 1,225例)。これは、人口10万人当たり新規症例15例という届出率に相当し、1999年の届出義務導入以来記録された最も高い届出率である。この増加が依然として、より頻繁な症例の検出を可能にするマルチプレックスPCR法で行われた検査の件数増加によるものなのかどうか断言するのは難しい。
 2024年には、リステリア・モノサイトゲネスによる食品由来感染症がヒトにおいて51例報告された(2023年: 74例)。全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、22例が1つのクラスターに分類されることが示され、3つのクラスターについて感染源を特定することができた。
 本調査対象年には、ヒトで野兎病の症例186例が報告され、これは人口10万人当たり2.1例に相当する。何年も前から観察されているこの増加傾向は、2024年も続いた。この増加の原因は分からないが、医師の間での認識の高まりが、少なくとも部分的に寄与している可能性がある。マダニによる刺咬が、主な感染経路であった。
 2024年には、ヒトで急性Q熱の症例が合計151例報告され、これは人口10万人当たり新規症例1.7例という届出率に相当する。これは、2012年に届出義務が導入されて以来、最も高い値である。患者はスイス全土に分布しており、1つの集団発生に起因する可能性はなかった。
 ほとんどの人獣共通感染症について、その顕著な増加の原因は明確に立証されていない。異常な気候条件、特にスイス全土が被害を受けた厳しい気候がその原因である可能性がある。
 2024年に、監視当局は、スイスで合計43件の集団食中毒を報告した。347人以上が罹患し、そのうち少なくとも16人が入院し、2人の死亡が記録された。これらの集団発生の大半(42件)は1つの州のみに関係していた。たった1件の集団発生が14の州に被害を及ぼし、これは2022年から続いている。
 当該報告書(50ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.blv.admin.ch/dam/blv/fr/dokumente/tiere/publikationen-und-forschung/statistik-und-berichte/zoonosenbericht_2024.pdf.download.pdf/Zoonosenbericht_CH_2024_FR.pdf
地域 欧州
国・地方 スイス
情報源(公的機関) スイス連邦食品安全獣医局(BLV)
情報源(報道) スイス連邦食品安全獣医局(BLV)
URL https://www.blv.admin.ch/blv/fr/home/tiere/tiergesundheit/ueberwachung/ueberwachung-von-zoonosen.html