食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06540760104 |
タイトル | 米国疾病管理予防センター(CDC)、サイクロスポーラ症のサーベイランスに関する情報を更新 |
資料日付 | 2025年7月2日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国疾病管理予防センター(CDC)は7月2日、サイクロスポーラ症のサーベイランスに関する情報を更新した。概要は以下のとおり。 1. 要点 ・サイクロスポーラ症は、微小な寄生虫であるCyclospora cayetanensisによって引き起こされる。 ・サイクロスポーラ症は、全米で届出義務(notifiable)のある疾病である。 ・2025年7月1日現在、米国内で感染したサイクロスポーラ症の症例78例がCDCに報告されている。 2. 概要 サイクロスポーラ症は全米で届出義務のある疾患であり、47州、コロンビア特別区、及びニューヨーク市で報告義務(reportable)がある。州内で報告義務がない場合でも、医療従事者及び国民が、当該疾病の可能性例やクラスターについて地域の保健局に情報提供することが重要である。そうすることで、保健局は新たな症例の発生を防ぐための適切な措置を講じることができる。 3. サーベイランス CDCは、州及び連邦の保健当局及び規制当局と協力して、米国内で共通の食品感染源に関連付けられた集団感染を検出するために年間を通じてサイクロスポーラ症の症例を監視している。これは、米国内における集団感染の迅速な特定と調査に役立っている。サイクロスポーラ症は、米国外への旅行中に汚染された食品や水を摂取することでも罹患する可能性がある。CDC及びその他の機関は、C. cayetanensisの症例を関連付けるための分子レベルのツールの開発及び検証に取り組んでいる。 症例数は通常、春及び夏に増加する。2025年には、5月以降に症例が報告された。 4. サイクロスポーラ症の症状 以下のURLのページを参照のこと。 https://www.cdc.gov/cyclosporiasis/signs-symptoms/index.html サイクロスポーラ症の症状がある場合は、医療機関を受診すること。医療機関ではサイクロスポーラ症の検査と治療を行うことができる。受診した患者がサイクロスポーラ症であると確定した場合は、地域の保健局に報告すること。 5. 2025年の科学的知見の短い概要(Fast Facts) ・米国内で感染した症例数:78人 ・入院者数:13人 ・死亡者数:0人 ・症例を報告した州:14州 6. 現状 2025年7月1日現在、米国内でサイクロスポーラ症に罹患した人は78人であった。症例は14州から報告された。これらの人々は米国内で食品を摂取した後に発症し、発症前14日間の旅行歴の報告はなかった。 患者の年齢は1歳から85歳までで、年齢中央値は46歳、57%が女性であった。発症日の中央値は2025年6月8日であった(範囲:5月2日~6月21日)。情報の得られた78人のうち、13人が入院した。死亡者は報告されていない。 地方、州、及び連邦(CDC、米国食品医薬品庁(FDA))の公衆衛生当局は、1州で発生した複数症例の1つのクラスターを調査している。可能性のある発生源を特定するための調査が進行中である。 7. 米国で2025年に発生したサイクロスポーラ症の症例の居住地(抜粋) ・11~30人:ニューヨーク州、ノースカロライナ州 ・1~10人:アリゾナ州、カリフォルニア州、コネチカット州、フロリダ州、ジョージア州、イリノイ州、ミネソタ州、ニュージャージー州、オハイオ州、テキサス州、バージニア州、ウィスコンシン州 サイクロスポーラ症の症例は、症例が確認されているこれらの州に限定されるものではない。サイクロスポーラ症の実際の患者数は、報告されている数よりも多かった可能性がある。これは、医療処置を受けずに回復し、サイクロスポーラ属原虫の検査を受けていない人もいるためである。 8. 2025年に米国外で罹患したサイクロスポーラ症の症例 2025年7月1日現在、57症例が、発病前14日間に米国外で旅行中に飲食した食品や水が原因で発病した人々によるものであった。患者の年齢は1歳から82歳までで、年齢中央値は48歳、67%が女性である。発症日の中央値は2025年5月27日である(範囲:5月1日~6月18日)。情報の得られた57人のうち、1人が入院した。死亡者は報告されていない。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/疾病管理予防センター(CDC) |
情報源(報道) | 米国疾病管理予防センター(CDC) |
URL | https://www.cdc.gov/cyclosporiasis/php/surveillance/index.html |