食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06540560301
タイトル 論文紹介:「2024年に発生したフランス産の加熱殺菌処理されていない(unpasteurised)ソフト山羊乳チーズの摂取に関連した国境を越えたエルシニア・エンテロコリチカ(Yersinia enterocolitica)生物型血清型2/O:9集団感染」
資料日付 2025年7月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance(2025, 30(26):pii=2500002、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2025.30.26.2500002)に掲載されたアウトブレイク報告「2024年に発生したフランス産の加熱殺菌処理されていない(unpasteurized)ソフト山羊乳チーズの摂取に関連した国境を越えたエルシニア・エンテロコリチカ(Yersinia enterocolitica)生物型血清型2/O:9集団感染(Cross-border outbreak of Yersinia enterocolitica bioserotype 2/O:9 infections associated with consumption of French unpasteurised soft goat’s milk cheese, 2024)、著者C Savin(Institut Pasteur, Universite Paris Cite, Yersinia Research Unit, Yersinia National Reference Laboratory, WHO Collaborating Research and Reference Centre for Plague FRA-146, フランス)ら」の概要は以下のとおり。
 2024年3月、フランスのエルシニア腸炎に関するゲノムサーベイランスにより、系統2/3-9bに属するエルシニア・エンテロコリチカ分離株のクラスター(生物型血清型2/O:9)が同定された。感染源の特定と管理措置の実施を目的として、集団感染調査が実施された。
 1月27日から8月23日までの間に検体が採取され、フランス国内で合計175例の確定症例が特定された。症例に対する聞き取り調査及びトレースバック調査により、フランスの1製造業者による加熱殺菌処理されていない(unpasteurised)ソフト山羊乳チーズが集団感染の原因である可能性が高いと判断された。当該製造業者及びその乳の供給元である山羊農場から採取された23検体から、症例分離株と同一クラスターに属するエルシニア・エンテロコリチカが分離された。フランスでは当該製造業者のチーズがリコールされた。食品・飼料早期警戒システム(RASFF)による通知が発出され、製造業者から29か国へのチーズの流通が特定された。Epipulseの警報通知によって、ベルギー、ルクセンブルク及びノルウェーにおける7例の追加症例が特定され、国際的な警報システムの有用性が示された。
 本集団感染は、加熱殺菌処理されていない(unpasteurised)チーズの摂取に伴うリスクを実証するものであり、特に加熱殺菌処理を行わずに乳を加工する場合には、酪農場及び乳製品製造施設における厳格な適正衛生規範の必要性を強調するものである。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Eurosurveillance(2025, 30(26):pii=2500002)
URL https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2025.30.26.2500002