食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06540550301 |
タイトル | 論文紹介:「家庭で瓶詰処理されたサボテン(home-canned cactus(nopales))の喫食後に発生した食餌性ボツリヌス症集団発生(カリフォルニア州フレズノ郡、2024年6月)」 |
資料日付 | 2025年7月3日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | MMWR(2025,74(24):408-413、doi: 10.15585/mmwr.mm7424a1)に掲載された報告「家庭で瓶詰処理されたサボテン(home-canned cactus(nopales))の喫食後に発生した食餌性ボツリヌス症集団発生(カリフォルニア州フレズノ郡、2024年6月)(Foodborne Botulism Outbreak After Consumption of Home-Canned Cactus (Nopales) - Fresno County, California, June 2024)、著者R Vohra(Fresno County Department of Public Health, 米国)ら」の概要は以下のとおり。 食餌性ボツリヌス症は、ボツリヌス菌(Clostridium botulinum)やその他の神経毒素産生Clostridium属細菌が産生するボツリヌス神経毒素を含む食品の摂取によって引き起こされる、稀であるが致命的ともなり得る疾患である。ボツリヌス菌は、自家製の缶詰(瓶詰)や家庭で保存処理した野菜など、適切に調理又は保存されていない食品中で増殖する可能性がある。 2024年6月25日、フレズノ郡公衆衛生局及びカリフォルニア州公衆衛生局は、CDC及び2つの地域病院と協力し、同郡における2つの関連する家族集会に関連付けられた食餌性ボツリヌス症集団発生の調査を開始した。合計31名が一方又は両方の集会に参加していた。8名の参加者がボツリヌス症と一致する症状を呈し、ボツリヌス抗毒素を投与された。8名中5名の血清からA型ボツリヌス神経毒素(BoNT/A)が検出された。患者の入院期間は2日から42日であり、6名が集中治療室に入院し、2名が侵襲的な人工呼吸管理を必要としたが、全員が生存した。疫学調査により、両イベントで提供された自家製サラダに含まれていた、家庭で保存処理した(home-preserved)ウチワサボテンの葉状茎(ノパレス(nopales))が関与食品として特定され、検査室検査によりノパレスサラダがBoNT/Aの発生源であることが確認された。この食餌性ボツリヌス症の集団発生は、伝統的なメキシコ料理で使用される人気の野菜である、ノパレスの自家製瓶詰に関連する初の報告例である。食餌性ボツリヌス症集団発生への対応には、迅速な公衆衛生上の連携が不可欠である。文化的及び言語的に配慮された家庭での食品保存及び瓶詰処理のガイドラインへのアクセスを拡充し、食餌性ボツリヌス症に対する地域社会及び臨床医の認知を高めることは、将来の集団発生の予防に役立つだろう。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | その他 |
情報源(報道) | MMWR(2025,74(24):408-413) |
URL | https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/74/wr/mm7424a1.htm |