食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06540250149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えTrichoderma reesei DP-Nyf80株由来食品用酵素アミノペプチダーゼ Yの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2025年7月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月14日、遺伝子組換えTrichoderma reesei DP-Nyf80株由来食品用酵素アミノペプチダーゼ Yの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(6月25日採択、PDF版14ページ、 https://doi.org/10.2903/j.efsa.2025.9560)。概要は以下のとおり。
 当該食品用酵素アミノペプチダーゼ Y(EC 3.4.11.15)は、遺伝子組換えTrichoderma reesei DP-Nyf80株を用いて、Genencor International B.V.により生産される。
 当該遺伝子組換えの結果は安全性上の懸念を提起しない。
 組換えDNAは標準試験条件下では検出されない。しかしながら、生細胞が含有されない可能性は排除されない。
 当該食品用酵素は、以下の3種の食品製造工程にて使用されることが意図されている。
 ・ タンパク加水分解物製造用の肉製品・魚製品の加工工程
 ・ タンパク加水分解物製造用の植物由来製品・真菌由来製品の加工工程
 ・ 酵母及び酵母製品の加工工程
 欧州集団における食事性ばく露は、1日あたり最大1.861 mg総有機固形物(TOS)/kg体重と推定された。
 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は示されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品用酵素に関するパネル(FEZパネル)は、試験された最高用量である1,000 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも537と算出された。
 当該食品用酵素アミノペプチダーゼ Yのアミノ酸配列と既知アレルゲンとの相同性を検索したところ、一致は検出されなかった。FEZパネルは、当該食品用酵素への食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと見なすが、当該事象が発生する可能性は低いと判断する。
 提供されたデータに基づき、FEZパネルは、当該食品用酵素は意図された使用条件下において、安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9560