食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06530650475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、他の物質を含有するカンナビジオール(CBD)を主原料とする製品による中毒の増加について注意を喚起 |
資料日付 | 2025年6月19日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は6月19日、他の物質を含有するカンナビジオール(CBD)を主原料とする製品による中毒の増加について注意を喚起した。概要は以下のとおり。 2024年以降、CBDを主原料とする製品の摂取に関連する中毒の件数が大幅に増加している。これらの製品は、電子タバコ用のリキッド、喫煙製品、食品(オイル、カプセル、キャンディー、チョコレートなど)の形で、店舗、自動販売機、インターネットで販売されている。ほとんどの場合、こうした中毒は、消費者に知らされることなく当該製品に含まれている禁止物質(合成カンナビノイド類)、又は0.3%を超える量のテトラヒドロカンナビノール(THC)によって引き起こされる。ANSM(フランス国立医薬品健康製品安全庁)とANSESは、これらのリスクについて注意を喚起する。 1. 他の物質を含有するCBD入り製品のリスク 2024年初頭から、CBD含有と表示された製品を摂取した人々の間で、数百件の中毒事例が記録されている。これらの中毒は、毒物管理・トキシコビジランスセンター(CAP-TV)又は薬物依存・アディクトビジランスに関する評価・情報センター(CEIP-A)に報告された。 こうした中毒事例の増加に直面して、保健機関は当該製品の成分の信頼性について注意を喚起している。(特に表示に)宣伝されている成分が、購入された製品の実際の成分と一致しないことが非常に多い。薬物・行動嗜癖対策各省間ミッション(Mission interministerielle de lutte contre les drogues et les conduites addictives: MILDECA)の支援を受け、リヨン、パリ、モンペリエのCEIPが2023年に実施した調査によると、CBDを主原料とする製品10製品のうち8製品は、CBD含有量が表示に記載の含有量と異なっている。 消費者は、CBDを主原料とする製品の摂取による予期せぬ影響又は有害影響のリスクに警戒しなければならない。報告されている症状は疲労、眠気、吐き気、頭痛、不安、めまい、嘔吐、頻拍、急性不安発作、幻覚を伴う興奮、失神、自殺念慮や自殺行為、てんかん発作など多岐にわたり、重篤なこともある。 ほとんどの場合、これらの影響はTHC(大麻の有効成分)、又はTHCの作用を模倣する非常に強力な分子である合成カンナビノイド類(HHC、HHC-O、H4-CBD、MDMB-PINACAなど)の存在に関連している。その影響は、CBD入り製品を摂取した期間、頻度、形態(喫煙、ベイプ、経口摂取)に関係なく生じる可能性がある。 現在、CBDを含有する食品(オイル、カプセル、キャンディー、チョコレート、グミ、シロップ、菓子、その他の料理用の調製品)は、欧州連合域内では販売が認可されていないことに留意すべきである。これらすべてが健康リスクを伴う可能性がある。 合成カンナビノイド(HHC、HHC-O、H4-CBD、H2-CBD、MDMB-PINACAなど)を含有する製品、又はTHC含有量が0.3%を超えるCBD含有製品は麻薬に分類される。これらの販売、購入、摂取は、すべての用途(経口摂取、ベイプ、喫煙など)に対して禁止されている。 また、それらの組成が法的基準を満たしていても、CBDの摂取は無害ではない。THCの存在は、少量でも眠気や嗜眠のリスクをもたらす可能性があるため、産業リスクにさらされる作業者、機械のオペレーター、道路交通の利用者はそれらを摂取しないようにすること。また、CBDを主原料とする製品を、特定の医薬品と同時に摂取すると、それらの薬効が低下する又は有害影響が増加する可能性がある。 最後に、「強力」と表示された製品は、さらに危険である可能性があり、これらには特に注意を払う必要がある。 2. 有害影響の場合はどうすればよいか? CBD含有製品を摂取した後に、予期せぬ影響又は有害影響を受けた場合は、製品の摂取を止めること。 生命に関わる苦痛のリスク(意識喪失、失神など)がある場合には、直ちに「15番」(※訳注: 救急医療サービス(SAMU))に電話すること。 その他の症状については、医師の診察を受ける又は毒物管理センターに電話をすること。 子供に気をつける: 見た目が時に魅力的なCBDを主原料とする製品を誤って摂取すると、特に年齢の低い子供に著しく重篤な影響を引き起こすことがある。これらの製品は子供の手の届かない場所に保管すること。 3. 中毒の対策と予防(略) 当該プレスリリース(3ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。 https://www.anses.fr/fr/system/files/press-2025-08.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | https://www.anses.fr/fr/content/augmentation-des-intoxications-causees-produits-base-de-cbd-contenant-dautres-subtances |