食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06530560149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、2025年3月~6月の鳥インフルエンザ概況に関する科学的報告書を公表 |
資料日付 | 2025年6月24日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は6月24日、2025年3月~6月の鳥インフルエンザ概況に関する科学的報告書(65ページ、2025年6月23日採択、doi: 10.2903/j.efsa.2025.9520)を公表した。概要は以下のとおり。 2025年3月8日から6月6日までの期間に、欧州の24か国の家きん・飼育鳥類(167件)及び野鳥(198件)で、365件の高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)A(H5)ウイルスの検出が報告された。HPAI A(H5N1)ウイルスが大半であり、主に欧州の西部・中部・南東部で検出された。 野鳥におけるウイルス検出の多くは水鳥であり、特にハクチョウやガンが多く、またカモメ類からも検出された。家きん施設(特に飼育アヒル及び鶏)では、引き続きハンガリー及びポーランドで多数の罹患が報告された。 哺乳類では、HPAI A(H5N1)及びA(H5N5)ウイルスの検出が、飼育ネコ、アカギツネ、ユーラシアカワウソ及びハイイロアザラシで報告された。また、初めて英国の1頭のめん羊でHPAI A(H5N1)ウイルスの感染が検出された。欧州外では、米国で引き続き乳牛におけるA(H5N1)ウイルスの検出が報告されており、また当該ウイルスは初めてハイイロギツネ(米国)、ベンガルヤマネコ(韓国)、及びオナガオコジョ(米国)で検出された。 ヒトにおいては、2025年3月8日から6月6日までの期間に、以下の6か国で合計20例(4例が死亡)の鳥インフルエンザウイルス感染例が報告された:バングラデシュ(A(H5N1)が2例)、カンボジア(A(H5N1)が2例)、中国(A(H10N3)が1例、A(H5N1)が1例、A(H9N2)が11例)、インド(A(H5N1)が1例)、メキシコ(A(H5N1)が1例)、ベトナム(A(H5N1)が1例)。ヒトのA(H5N1)感染症例の多く(n=5/8)は、ウイルスの検出又は発症前に家きんへのばく露があったと報告した。動物集団における鳥インフルエンザウイルスの広範な流行を考えれば、ヒトの感染はいまだ稀である。当該報告期間中にヒトからヒトへの伝播は報告されていない。 現在欧州で流行しているクレード2.3.4.4bの鳥インフルエンザA(H5)ウイルスの感染リスクは、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の一般集団については依然として低い(low)。職業上あるいはその他の理由で感染動物や汚染された環境にばく露される人々の感染リスクも引き続き低いから中程度(low to moderate)である。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9520 |