食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06530180149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、非遺伝子組換えTrichoderma citrinoviride X31株由来食品用酵素エンド-1,4-β-キシラナーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2025年6月24日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は6月24日、非遺伝子組換えTrichoderma citrinoviride X31株由来食品用酵素エンド-1,4-β-キシラナーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(5月20日採択、PDF版16ページ、 https://doi.org/10.2903/j.efsa.2025.9482)。概要は以下のとおり。 当該食品用酵素エンド-1,4-β-キシラナーゼ(4‐β‐D‐キシランキシラノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.8)は、非遺伝子組換えTrichoderma citrinoviride X31株を用いて、Shin Nihon Chemical Co., Ltd.(新日本化学工業株式会社)により生産される。 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞を含有しないと判断された。 当該食品用酵素は、以下の9種の食品製造工程にて使用されることが意図されている。 1. デンプン画分及びグルテン画分製造用の穀類(cereal)・その他の穀粒(grain)の加工工程 2. 焼成製品製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程 3. 焼成製品以外の穀類由来製品製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程 4. 醸造製品製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程 5. 蒸留アルコール製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程 6. ジュース以外の果物及び野菜製品製造用の果物・野菜の加工工程 7. ワイン及びワインビネガー製造用の果物・野菜の加工工程 8. 植物抽出物製造用の植物由来製品・真菌由来製品の加工工程 9. オリゴ糖(キシロオリゴ糖)製造用の糖類加工工程 残留する当該食品用酵素 - 総有機固形物(TOS)は、工程1及び5においては除去されるため、食事性ばく露は、その他7工程に対してのみ算出され、欧州集団における当該食品用酵素 - 総有機固形物(TOS)への食事性ばく露は、1日あたり最大0.674 mg TOS/kg体重と推定された。 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は示されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品用酵素に関するパネル(FEZパネル)は、試験された最高用量である2,210 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも3,279と算出された。 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの相同性を検索したところ、一致は検出されなかった。FEZパネルは、当該食品用酵素への食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと見なすが、当該事象が発生する可能性は低いと判断する。 提供されたデータに基づき、FEZパネルは、当該食品用酵素は意図された使用条件下において、安全性上の懸念を提起しないと結論する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9482 |