食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06530170149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えTrichoderma reesei AR-414株由来食品用酵素エンド-ポリガラクツロナーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2025年6月20日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は6月20日、遺伝子組換えTrichoderma reesei AR-414株由来食品用酵素エンド-ポリガラクツロナーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(5月20日採択、PDF版16ページ、 https://doi.org/10.2903/j.efsa.2025.9484)。概要は以下のとおり。 当該食品用酵素エンド-ポリガラクツロナーゼ((1-4)-α-D-ガラクツロナングリカノヒドラーゼ; EC 3.2.1.15)は、遺伝子組換えTrichoderma reesei AR-414株を用いて、AB Enzymes GmbH.により生産される。 当該遺伝子組換えの結果は安全性上の懸念を提起しない。 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞を含有しない。 当該食品用酵素は、以下の8種の食品製造工程にて使用されることが意図されている。 1. ジュース製造用の果物・野菜の加工工程 2. ジュース以外の果物及び野菜製品製造用の果物・野菜の加工工程 3. ワイン及びワインビネガー製造用の果物・野菜の加工工程 4. グレープ・ワイン以外のアルコール飲料製造用の果物・野菜の加工工程 5. 蒸留アルコール飲料製造用の果物・野菜の加工工程 6. 脱粘液(demucilation)によるコーヒー生豆製造用の植物由来製品・真菌由来製品の加工工程 7. コーヒー抽出物製造用の植物由来製品・真菌類由来製品の加工工程 8. 香料製剤としての植物抽出物製造用の植物由来製品・真菌由来製品の加工工程 残留する当該食品用酵素 - 総有機固形物(TOS)は、工程5、6、8においては除去されるため、食事性ばく露は、その他5工程に対してのみ算出され、欧州集団における当該食品用酵素 - 総有機固形物(TOS)への食事性ばく露は、1日あたり最大0.216 mg TOS/kg体重と推定された。 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は示されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品用酵素に関するパネル(FEZパネル)は、試験された最高用量である1,000 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも4,630と算出された。 当該食品用酵素エンド-ポリガラクツロナーゼのアミノ酸配列と既知アレルゲンとの相同性を検索したところ、以下の食物アレルゲンとの一致が1件、呼吸器系アレルゲンとの一致が12件検出された。 ・ Cari p 1: パパイヤ(Carica papaya)由来ポリガラクツロナーゼ(配列同一性37.5%) ・ 12種の植物花粉由来アレルギー性ポリガラクツロナーゼ(配列同一性35.3~46.3%、オリーブ(Olea europaea)、ジョンソングラス(Sorghum halepense)、マウンテンシーダー(Juniperus ashei)、チモシーグラス(Phleum pratense)、トウモロコシ(Zea mays)、ヒノキ(Chamaecyparis obtusa)、バヒアグラス(Paspalum notatum)、プラタナス(Platanus orientalis)、スギ(Cryptomeria japonica)、ロンドンプラタナス(Platanus acerifolia)、テッポウユリ(Lilium longiflorum)、オカヒジキ(Salsola kali)) FEZパネルは、当該食品用酵素への食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと判断する。 提供されたデータに基づき、FEZパネルは、当該食品用酵素は意図された使用条件下において、安全性上の懸念を提起しないと結論する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9484 |