食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06530140149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、非遺伝子組換えAspergillus niger AE-HCM株由来食品用酵素マンナンエンド-1,4-β-マンノシダーゼの用途拡張に関する安全性評価について科学的意見書を公表
資料日付 2025年6月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月18日、非遺伝子組換えAspergillus niger AE-HCM株由来食品用酵素マンナンエンド-1,4-β-マンノシダーゼの用途拡張に関する安全性評価について科学的意見書を公表した(5月21日採択、PDF版14ページ、 https://doi.org/10.2903/j.efsa.2025.9489)。概要は以下のとおり。
 当該食品用酵素マンナンエンド-1,4-β-マンノシダーゼ(1,4-β-D-マンナンマンナノヒドラーゼ; EC 3.2.1.78)は、非遺伝子組換えAspergillus niger AE-HCM株を用いて、Amano Enzyme Inc.(天野エンザイム株式会社)により生産される。
 当該食品用酵素の安全性評価は実施済みであり、EFSAは当該食品用酵素を3種の食品製造工程にて使用する場合、安全性上の懸念は提起されないと結論している。その後、申請者は新たに10工程を追加する用途拡張を要請した。本評価において、EFSAは以下の計13種の食品製造工程における使用に対し、当該食品用酵素の安全性評価を更新する。
 ・ 焼成製品製造用の穀類(cereal)・その他の穀粒(grain)の加工工程(新規追加)
 ・ 焼成製品以外の穀類由来製品製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程(新規追加)
 ・ 醸造製品製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程(新規追加)
 ・ 蒸留アルコール製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程(新規追加)
 ・ ジュース製造用の果物・野菜の加工工程(新規追加)
 ・ ジュース以外の果物及び野菜製品製造用の果物・野菜の加工工程(新規追加)
 ・ ワイン及びワインビネガー製造用の果物・野菜の加工工程(新規追加)
 ・ グレープ・ワイン以外のアルコール飲料製造用の果物・野菜の加工工程(新規追加)
 ・ コーヒー抽出物製造用の植物由来製品・真菌類由来製品の加工工程
 ・ 茶及びその他のハーブ煎じ液・フルーツ煎じ液製造用の植物由来製品・真菌由来製品の加工工程(新規追加)
 ・ 乳及び乳製品の植物由来代替品製造用の植物由来製品・真菌由来製品の加工工程
 ・ ガラクト-マンナンからの部分加水分解多糖製造用の植物由来製品・真菌由来製品の加工工程
 ・ 酵母及び酵母製品の加工工程(新規追加)
 残留する当該食品用酵素 - 総有機固形物(TOS)は、蒸留アルコール製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程では最終製品に持ち込まれないため、当該食品用酵素 -TOSへの食事性ばく露は、残り12種の食品製造工程に関してのみ推定され、欧州集団における食事性ばく露は、1日あたり最大0.586 mg TOS/kg体重と算出された。
 前回報告した無毒性量(試験された最高用量である728 mg TOS/kg体重/日)と組み合わせ、EFSAの食品用酵素に関するパネル(FEZパネル)は、少なくとも1,242のばく露マージンを導出した。
 新たなデータ、改定されたばく露量推定、及び、前回の評価に基づき、FEZパネルは、当該食品用酵素は、改定された意図される使用条件下において、安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9489