食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06530020164 |
タイトル | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、「汚水処理施設でのPFASの測定-生活廃水と産業廃水の比較」と題する報告書を公表 |
資料日付 | 2025年6月11日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は6月11日、「汚水処理施設でのPFASの測定-生活廃水と産業廃水の比較」と題する報告書を公表した。概要は以下のとおり。 オランダでは、人々と環境は、様々な形でパーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)と接触している。長期にわたるPFASばく露は、ヒトの健康と環境に有害でありうる。このばく露を低減するためには、当該物質を放出する源を把握することが重要である。 PFASは例えば、洗浄剤、化粧品、衣類の洗濯などを通じて、家庭から廃水に放出されることがわかっている。一方で、PFASが産業発生源から生じ、最終的に排出を通して廃水に放出される可能性があることもわかっている。小規模な産業発生源からのPFASについては、あまり知られていない。そのためRIVMは、汚水処理施設(WWTP)での測定が、未知の産業発生源及びその他の発生源についての知見をもたらすかどうかを調査した。そして、これは事実であることが判明した。測定の結果、生活廃水中のPFASでは説明できない発生源が明らかになった。 WWTPに流入する未処理の廃水(流入水)は、常に生活廃水と産業廃水の混合物である。この2種類の廃水の比率は、それぞれの処理で異なる。RIVMは、オランダにおけるWWTPの 2つのグループの流入水を調査した。一つ目のグループは、主に生活廃水を処理する11か所のWWTPから成り、二つ目のグループはPFASの発生源が不明である可能性のある、大量の産業廃水を処理する6か所のWWTPから成っていた。 一つ目のグループのWWTPでは、流入水に同じ種類のPFASが同じ量含まれていることが判明した。この「パターン」は飲料水にも見られ、これらのPFASの一部は、水道水の使用を通じて廃水に放出されることを意味する。こうした分析は、飲料水の水源(地表水、地下水)を考慮に入れる必要がある。これは、地表水を水源とする飲料水には、地下水を水源とする飲料水よりも多くのPFASが含まれているからである。 産業廃水を処理するWWTPでも、PFASの同じパターンが検出された。しかし、一部のWWTPでは、地域住民の数に基づいて予想されるよりも多くのPFASが検出された。これは、PFASについてまだ知られていない産業発生源が存在することを示している。これらの発生源を特定するためには、さらなる調査が必要である。 当該報告書(50ページ、オランダ語、発行年: 2025年)は以下のURLから閲覧可能。 https://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/2025-0015.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | オランダ |
情報源(公的機関) | オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM) |
情報源(報道) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM) |
URL | https://www.rivm.nl/publicaties/pfas-metingen-in-rioolwaterzuiveringen |