食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06520330470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、ECDC感染症脅威報告(CDTR)第23週号(5月31日~6月5日)において、ドイツ及びオーストリアの幼児におけるSalmonella Infantis集団感染に関する情報を紹介
資料日付 2025年6月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は6月5日、ECDC感染症脅威報告(CDTR)第23週号(5月31日~6月5日)において、ドイツ及びオーストリアの幼児におけるSalmonella Infantis集団感染に関する情報を紹介した。概要は以下のとおり。
・概況
 5月23日にドイツから、幼児の間で発生したSalmonella Infantis集団感染が報告された。6月6日時点(原文ママ)で、ドイツでは52症例(うち21例は全ゲノムシークエンス解析(WGS)で確認)が報告され、オーストリアでは13例のWGSで確認された症例が報告されている。ドイツで報告された症例は0~4歳、オーストリアで報告された症例は0~69歳である。発症日は2025年3月31日から5月20日の間であった。入院者の大部分はドイツから報告されている(十分な情報のある症例の38例中24例(63%))。ドイツでは、18人の患者の両親に対する聞き取り調査が行われ、18人全員が特定の食品(非加熱喫食用調理済み(ready-to-eat)のカシューナッツのムース(cashew mousse))の摂取を報告している。オーストリアでは、8人の患者の両親への聞き取り調査が行われ、そのうち6人で同じ食品の摂取が報告された。残りの2人の患者については、聞き取り調査時に関連する食品の摂取は報告されなかったが、これらの患者は同じ家族であった。
 当該S. Infantis株はSequence Type(ST)603及びHC5_ 628053(Enterobase cgMLST)に属する。
 チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、アイルランド、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロベニア、スウェーデン及び英国では、2025年6月4日時点で、関連症例は報告されていない。
・ECDCの評価
 本件は複数国にわたるS. Infantis集団感染事例であり、65人の患者(WGSで確認された34人を含む)のほとんどが0?4歳の幼児である。2025年3月31日から5月20日の間に発症した。
 ドイツ及びオーストリアの両国の両親への聞き取り調査により、保存可能期間(shelf-life)の長い非加熱喫食用調理済み(ready-to-eat)のカシューナッツのムース食品が示された。この製品はオーストリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、チェコ、ドイツ、ハンガリー、イタリア、スロバキア及びスロベニアに流通していた。2025年5月、消費者保護と予防措置のため、当該食品は回収された。当該食品の流通が懸念される各国の食品安全当局は、公的警告の発出を含む公的管理措置の実施を報告した。
 保存可能期間が長いため、リコール後に店舗への返品や廃棄がなされていない場合、当該食品が消費者の家庭に存在する可能性がある。従って、当該食品の摂取に関連したS. Infantis感染患者がさらに発生する可能性がある。関連症例が発見された場合には、EpiPulseの情報を更新するよう各国にお願いする。
・行動(略)
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/communicable-disease-threats-report-week-23-2025.pdf.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/communicable-disease-threats-report-31-may-5-june-2025-week-23