食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06520260149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、プラスチック製の食品接触材料中に存在するスチレン(styrene)の遺伝毒性に関する公衆衛生上のリスクの再評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2025年6月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は6月10日、プラスチック製の食品接触材料中に存在するスチレン(styrene)の遺伝毒性に関する公衆衛生上のリスクの再評価に関する科学的意見書(5月8日採択、PDF版56ページ、 https://doi.org/10.2903/j.efsa.2025.9473)を公表した。概要は以下のとおり。 EFSAの食品接触材料に関するパネル(FCMパネル)は、欧州委員会から、経口ばく露後のスチレンの潜在的な遺伝毒性、及びスチレンの特定移行成分限度値(SML)が40 μg/kg食品であるプラスチック製の食品接触材料(FCM)における使用の安全性を再評価するよう要請された。(i) 第三者から提供されたin vivo遺伝毒性試験、(ii) 標的文献検索により特定されたin vivo遺伝毒性試験、及び(iii) 2019年IARCモノグラフに報告されたin vivo遺伝毒性試験の厳格な評価が行われた。全ての研究は信頼性と関連性を評価され、その結果はエビデンスの重み付けにおいて統合された。信頼性の高い経口遺伝毒性試験の結果は、肝臓(主要な代謝部位)を含む異なる遺伝的エンドポイントと標的組織を網羅し、マウスとラットにおける最大耐容用量(それぞれ300及び500 mg/kg体重)までのスチレンの経口投与が遺伝毒性の作用を引き起こさないことを示した。同パネルは、経口ばく露後のスチレンが遺伝毒性を持つエビデンスはないと結論した。EFSAの食品接触材料(FCM)に関するガイダンスに従い、遺伝毒性のない物質の場合、SMLは50 μg/kg食品まで安全性上の懸念はない。従って、欧州委員会が提案したSML(40 μg/kg食品)を遵守してスチレンをFCMの製造に使用することは、安全性上の懸念はない。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9473 |