食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06510240104 |
タイトル | 米国疾病管理予防センター(CDC)、サプリメントシェイクに関連したリステリア集団感染に関する情報を最終更新 |
資料日付 | 2025年5月16日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国疾病管理予防センター(CDC)は5月16日、サプリメントシェイクに関連したリステリア集団感染に関する情報(初報2025年2月)を最終更新した。概要は以下のとおり。 1. 当該集団感染は終息した。リステリア菌による病気から自身を守るためにできることを学ぶ必要がある。 2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局並びに米国食品医薬品庁(FDA)は、複数州にわたるリステリア・モノサイトゲネス集団感染について調査を行った。 疫学、検査、及び遡及調査のデータにより、Prairie Farms社が製造したサプリメントシェイクがリステリア菌に汚染されており、病因となったことが示された。 2025年5月16日をもって、当該集団感染は終息した。 3. リステリア・モノサイトゲネスの集団感染株に感染した計42人が21州(テキサス州、イリノイ州、カリフォルニア州、他)から報告された。発症日は、2018年8月17日から2025年3月13日までであった。情報の得られた42人のうち、41人が入院した。計14人の死亡が9州(カリフォルニア州、イリノイ州、インディアナ州、ミシガン州、ミネソタ州、ノースカロライナ州、ニューヨーク州、テネシー州、テキサス州、及びワシントン州)から報告された。この集団感染における多くの人は、長期療養施設に入居しているか、発症前に入院していたと報告された。 4. 公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の一か月間に喫食した食品等、様々な種類の情報を収集する。この情報は調査員が当該集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供する。 以下は、本集団感染の患者についての統計情報である(「n」は各統計のための情報が得られた人数)。 ・年齢(n=42) 範囲: 43歳~101歳、年齢中央値: 78歳 ・性別(n=42) 女性: 55%、男性: 45% ・人種(n=33) 白人: 76%、アフリカ系米国人/黒人: 24% ・民族(n=33) 非ヒスパニック系: 94%、ヒスパニック系: 6% 5. CDCは2018年、2021年、及び2023年にこの集団感染を調査した。以前の調査で得られた疫学データから、患者は長期療養施設及び介護施設の入居者であり、感染源はおそらくこれらの施設で提供された食品であることが判明したが、食品を特定するには情報が不十分であった。CDCは、6人の新たな感染が報告された後、2024年10月に調査を再開した。2025年2月、遡及調査で対象製品が特定された後、Prairie Farms社の環境検体中に集団感染株が確認された。 6. 州及び地方の公衆衛生当局は、発症前の一か月間に喫食した食品について患者に聞き取り調査を行った。情報の得られた42人のうち、38人(90%)は長期療養施設に入居しているか、発症前に入院していたと回答した。9人はサプリメントシェイクのような食品を含む、機器使用ソフト食(mechanical soft diets)を報告した。施設から提供された情報によると、少なくとも4人がリコール対象のサプリメントシェイクを飲んでいた。さらに施設は、サプリメントシェイクが入居者に提供されていたことを確認した。 7. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、患者の検体に由来する細菌が遺伝的に近縁であることが示された。これは、当該集団感染の患者が同じ食品により発症したことを示唆する。 FDAは長期療養施設の食品記録を追跡調査した。これらの記録から、Prairie Farms社が製造したサプリメントシェイクが長期療養施設で提供された共通食品であったことがわかった。2025年2月4日、FDAは立入検査を行い、検査のためにPrairie Farms社において環境検体を収集した。2025年2月19日、WGSにより同環境中のリステリア菌が患者由来の細菌と近縁であったことが示された。 8. 2025年2月22日、Lyons Magnus社はサプリメントシェイクをリコールした。 当該集団感染は終息した。CDCは常に、リステリア菌による疾病から身を守るための対策を講じるよう国民に勧告している。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/疾病管理予防センター(CDC) |
情報源(報道) | 米国疾病管理予防センター(CDC) |
URL | https://www.cdc.gov/listeria/outbreaks/shakes-022025/index.html |