食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06510140149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、非遺伝子組換えKlebsiella pneumoniae AE-PUL株由来食品用酵素プルラナーゼの安全性評価に関する科学的意見書 |
資料日付 | 2025年5月19日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は5月19日、非遺伝子組換えKlebsiella pneumoniae AE-PUL株由来食品用酵素プルラナーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(3月12日採択、PDF版14ページ、https://doi.org/10.2903/j.efsa.2025.9332)。概要は以下のとおり。 当該食品用酵素プルラナーゼ(プルラン6-α-グルカノヒドロラーゼ、EC 3.2.1.41)は、既知のヒト病原体であるKlebsiella pneumoniaeの非遺伝子組換えAE-PUL株を用いて、Amano Enzymes Inc.(天野エンザイム株式会社)により生産される。 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞及びそのDNAを含有しない。 当該食品用酵素は、以下の10種の食品製造工程にて使用されることが意図されている。 1. 焼成製品製造用の穀類(cereal)・その他の穀粒(grain)の加工工程 2. 焼成製品以外の穀類由来製品製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程 3. 醸造製品製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程 4. グルコース・シロップ及び他のデンプン加水分解物製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程 5. 蒸留アルコ-ル製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程 6. ブドウ以外からのビネガー製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程 7. ジュース製造用の果物・野菜の加工工程 8. ジュース以外の果物及び野菜製品製造用の果物・野菜の加工工程 9. グレープ・ワイン以外のアルコール飲料製造用の果物・野菜の加工工程 10. 乳及び乳製品の植物由来代替品製造用の植物由来製品・真菌由来製品の加工工程 残留する当該食品用酵素 - 総有機固形物(TOS)は、工程4及び5により除去されるため、食事性ばく露は、その他8工程に対してのみ算出され、欧州集団における食事性ばく露は、1日あたり最大0.075 mg TOS/kg体重と推定された。 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は示されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品用酵素に関するパネル(FEZパネル)は、試験された最高用量である124 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも1,653と算出された。 当該食品用酵素プルラナーゼのアミノ酸配列と既知アレルゲンとの相同性を検索したところ、以下の食物アレルゲンとの一致が2件検出された。 ・ Sal s 6: アトランティック・サ-モン(Salmo salar)由来コラーゲン・アルファ(配列同一性62.3% - 69.0%) ・ ウシ(Bos taurus)由来のコラーゲン・アルファ(配列同一性95.3%) FEZパネルは、当該食品用酵素への食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと見なす。 提供されたデータに基づき、FEZパネルは、当該食品用酵素は意図された使用条件下において、安全性上の懸念を提起しないと結論する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9332 |