食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06500650505
タイトル スイス連邦食品安全獣医局(BLV)、「報告書: 集団食中毒2023年」を公表
資料日付 2025年5月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スイス連邦食品安全獣医局(BLV)は5月6日、「報告書: 集団食中毒2023年」を公表した。概要は以下のとおり。
 スイスで報告された集団食中毒の発生件数は、2020年まで比較的安定していたが、2021年には事例数の大幅な増加が見られ(37件)、この件数は2022年(40件)だけでなく2023年(40件)にも維持された。
 2019年以降、BLVは、症例報告の重要性に対する関係諸機関の注意を喚起するよう努め、そのような事件の際に必要な調査ツール(※訳注: 集団食中毒に関する調査マニュアル)を諸機関に提供した。事例数の増加は、注意喚起の強化を反映している可能性がある。また、少数の人々に関連する小規模な集団発生も現在では、その原因が解明されていなくても、より系統的に報告されている。
 監視当局は2023年に、スイス全土で40件の集団食中毒を記録した。合計で260人以上が罹患し、少なくとも40人が入院を余儀なくされ、6人が死亡した。報告された40件の集団食中毒のうち13件で、その原因となった感染性病原体を高い確実性を持って特定できた。一方、感染症の原因食品が確実に(de facon sure: 食品から病原体が検出されたことを意味する)又は非常に高い可能性(tres probable: 疫学的関連性により、食品との関連が確立されたことを意味する)で特定されたのは、3件においてのみであった。
 集団食中毒の大部分(38件)は1つの州にのみに関係していた。残りの2件のうち、1件は少なくとも3州に関係し、もう1件は10州に被害を及ぼした。
・いくつかの主要な集団食中毒の詳細
 5人の死亡を含む23人に被害が及んだリステリア症の全国的規模の集団発生は、特筆に値する。スイス連邦保健局(BAG)は2023年、リステリア症の症例数の通常とは異なる増加について報告を受けた。全ゲノム解析の結果、これは相互に関連する一連の症例であり、それ自体が2022年の複数症例に関連していることが確認された。この集団発生に関する調査は現在進行中である。(後略)
・結論
 摂取された食品と疾病との間に、確実な直接の関連を確立することができないことが頻繁にある。これは主に、検査時にその食品がもはや入手できないことや、食中毒の問題が通知されてから調査開始までに時間が経過しすぎていることが理由である。2023年の集団食中毒の大半(40件中37件)がそうであった。また、40件のうち27件では、感染性病原体も食品も確実に又は高い確実性をもって特定することができなかった。少なくとも14の事例において、関係する企業での検査は、洗浄段階での不備や食品の不適切な保管、コールドチェーンの不遵守など、製造の適正衛生規範レベルでの問題を浮き彫りにした。
 当該報告書(7ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.blv.admin.ch/dam/blv/fr/dokumente/lebensmittel-und-ernaehrung/lebensmittelsicherheit/krankheitserreger-und-hygiene/bericht-lebensmittelbedingte-kranheitsausbrueche-2023.pdf.download.pdf/BLV%20Foyers%20Toxi-infections%20alimentaires%202023%20FR.pdf
地域 欧州
国・地方 スイス
情報源(公的機関) スイス連邦食品安全獣医局(BLV)
情報源(報道) スイス連邦食品安全獣医局(BLV)
URL https://www.blv.admin.ch/blv/fr/home/lebensmittel-und-ernaehrung/publikationen/statistik-und-berichte-lebensmittelsicherheit.html