食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06500570301 |
タイトル | 論文紹介:「所定の呼吸器サーベイランスシステムを介して偶然に検出されたEurasian avian-like豚インフルエンザウイルスによるヒトの感染(オランダ、2020年~2023年)」 |
資料日付 | 2025年5月15日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | Eurosurveillance(2025, 30(19):pii=2400662、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2025.30.19.2400662 )に掲載された論文「所定の呼吸器サーベイランスシステムを介して偶然に検出されたEurasian avian-like豚インフルエンザウイルスによるヒトの感染(オランダ、2020年~2023年)(Human infections with Eurasian avian-like swine influenza virus detected by coincidence via routine respiratory surveillance systems, the Netherlands, 2020 to 2023)、著者D Eggink, A Meijer(Centre for Infectious Disease Control, National Institute for Public Health and Environment (RIVM), オランダ)ら」の概要は以下のとおり。 ・背景 A型鳥インフルエンザウイルスやA型豚インフルエンザウイルス(swIAV)感染症など、人獣共通感染症のインフルエンザは、オランダでは届出義務のある疾患である。これまでオランダではswIAVに感染したヒト症例が検出されたことはほとんどなかった。 ・目的 2020年~2023年のオランダにおけるヒトのEurasian avian-like swIAV感染の検出と特性評価の記載を目的とした。 ・方法 オランダのナショナルインフルエンザセンターは、呼吸器感染症や流行しているヒトインフルエンザウイルスを監視するためのさまざまな活動を調整している。当該監視活動には、一般開業医の診療所における定点把握サーベイランス(sentinel surveillance)、地域参加型サーベイランス、及び診断検査室から送付されるインフルエンザウイルスの特性評価が含まれる。この監視活動から得られたA型インフルエンザウイルス陽性検体の一部は、さらなる特性評価に供される。著者らは、全ゲノムシークエンス解析を用いてヒト患者から得られたswIAVの特性評価を行い、抗原性の特徴を明らかにするための赤血球凝集抑制試験や抗ウイルス剤感受性を試験し、ヒト及び豚から過去に検出されたウイルスと比較した。 ・結果 軽度の呼吸器症状を呈した3人からavian-like豚インフルエンザウイルスが検出され、全員が完治した。発症直前に豚との密接な接触があった患者は1人のみであった。これらのウイルスの塩基配列解析の結果、最近開始された養豚場のサーベイランスシステムの豚由来swAIVと同じクラスターに属することが示された。 ・結論 これらのヒト症例は、ヒトにも感染する可能性のあるswIAVウイルスがオランダの家畜に定着していることを示している。これらが偶然に発見されたということは、ヒトへの感染が予想以上に頻繁に起こっている可能性を示唆している。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | その他 |
情報源(報道) | Eurosurveillance(2025, 30(19):pii=2400662) |
URL | https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2025.30.19.2400662 |