食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06500540301 |
タイトル | 論文紹介:「現場からの手記:米国で2023年から2024年にかけて発生したシャルキュトリ(加工食肉)製品(Charcuterie-style meats)に関連する複数州にわたるSalmonella enterica I 4:I:-集団感染」 |
資料日付 | 2025年5月15日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | MMWR(2025, 74(17):293-295、doi: 10.15585/mmwr.mm7417a2)に掲載された報告「現場からの手記:米国で2023年から2024年にかけて発生したシャルキュトリ(加工食肉)製品(Charcuterie-style meats)に関連する複数州にわたるSalmonella enterica I 4:I:-集団感染(Notes from the Field: Multistate Outbreak of Salmonella enterica I 4:I:- Infections Linked to Charcuterie-Style Meats ? United States, 2023?2024)、著者A Lodato (Oak Ridge Institute for Science and Education, 米国)ら」の概要は以下のとおり。 ・要旨 1. このトピックについてすでに知られていたことは? 2010年以降、シャルキュトリ(加工食肉)製品(Charcuterie-style meats)に関連した複数州にわたるサルモネラ症の集団発生が米国で3件報告されている。 2. この報告で何が追加されたのか? 2023年12月から2024年3月にかけて、米国疾病管理予防センター(CDC)と33州の公衆衛生関連機関は、汚染されたシャルキュトリ製品に関連するSalmonella enterica I 4:I:-集団感染事例を調査した。購入記録を早期に利用したことにより、ある会社の1つの共通するシャルキュトリ製品が特定され、迅速なリコールが可能となった。 3. 公衆衛生の実践においてどのような意味をもつのか? シャルキュトリ製品、又は発酵・塩漬け食肉製品、或いは乾燥食肉製品は、加工不足による細菌汚染の影響を受けやすい。米国農務省食品安全検査局(USDA-FSIS)は、シャルキュトリ製品を安全に製造するための施設に向けた推奨事項を定めている。消費者の購入記録は、集団食中毒の調査において重要なツールであり、迅速な規制措置につながる可能性がある。 ・暫定的な結論と措置 本報告では、2010年以降のシャルキュトリ製品に関連する米国で最大規模の集団感染について記述している。シャルキュトリ製品は通常、加熱調理ではなく、発酵及び乾燥又は塩漬け及び乾燥のいずれかの方法で製造される。製造工程において、消費者に病気を引き起こす可能性のある細菌を管理する必要があるが、その手順に注意深く従わなければ、同製品は加工不十分で、細菌の存在も十分に抑制されない可能性がある。USDA-FSISは施設に対し、シャルキュトリ製品の製造工程が、サルモネラ属菌又は代替病原体を5-log減少させ、他の管理においても保存安定性を達成するという十分な科学的根拠を示すことを求めている。 当該集団感染調査において、消費者の購入記録は仮説生成にうまく活用でき、遡及調査活動の重要な基盤となった。患者からの聞き取り情報と共に、購入記録を使用することにより、調査開始から17日後に汚染された製品の迅速な特定と回収が可能となり(購入記録を使用しなかった以前のCDC主導の食中毒調査より約1週間早い)、さらなる患者の発生を防ぐことができた可能性が高い。購入記録は疫学的及び追跡調査を支援する重要なツールであり、迅速な規制措置の実施を促進し得る。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | その他 |
情報源(報道) | MMWR(2025, 74(17):293-295) |
URL | https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/74/wr/mm7417a2.htm |