食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06500020510 |
タイトル | 論文紹介:「PFASと妊娠糖尿病の関連を調査するためのスコーピングレビューが発表された」 |
資料日付 | 2024年10月9日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 論文紹介:「PFASと妊娠糖尿病の関連を調査するためのスコーピングレビューが発表された」 F1000Research (2024年10月9日電子版https://doi.org/10.12688/f1000research.144376.2)に系統的レビューとして掲載された論文「血清中のパーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物と妊娠糖尿病の関連:新たな系統的レビューの必要性を評価するためのスコーピングレビュー (Gestational diabetes mellitus in relation to serum perand polyfluoroalkyl substances: A scoping review to evaluate the need for a new systematic review)、著者Ghazaleh Aali (Systematic Review Consultants LTD、英国)ら」の概要は、以下のとおり。 背景:パーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)は、消費者向けを含む製品の製造に使用されていた、または現在も使用されている。その結果生じた環境汚染は、広範囲にわたるヒトへのばく露につながっている。このレビューは、妊娠糖尿病(GDM)とPFASの関連性に関する結果に関わらず、既存のエビデンスの特徴と適用された方法論を調査することによって、新しい系統的レビューが必要かどうかを判断することを目的としている。 方法:PFASとGDMの関連を調査した報告を、あらかじめ指定・登録されたPECO(※訳注1)の枠組みとプロトコルに従って、系統的に特定した。 結果:これまでの系統的レビューには、8~11件の報告が含まれており、比較対象毎に層別化されたメタ分析、高ばく露と低ばく露のカテゴリーに基づいた結果の分析、または比較対象全体における結果の統合が行われていた。 20件の報告には24種類のPFASに関するデータが示されており、ほぼすべての報告でPFOA、PFOS、PFHxS、PFNA、PFDA(※訳注2)が検討されていた。それぞれの報告で、比較される対象物質が一貫していなかった。 結論:以前の系統的レビュー以降、GDMに関する新しい報告が少なくとも1件利用可能であり、これまでの報告で使用された比較対象物質に一貫性がないことから、SWiM(※訳注3)を用いた最新の系統的レビューは、文献の価値を高める可能性がある。 (※訳注1) PECOは、系統的レビューを効率的に行うために重要な4つの要素(Population(対象集団)、Exposure(ばく露)、Comparator(比較対象)、Outcome(結果))のことである。 (※訳注2) PFOA(パーフルオロオクタン酸(Perfluorooctanoic acid))、PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸(Perfluorooctane sulfonic acid))、PFHxS(パーフルオロヘキサンスルホン酸(Perfluorohexane sulfonic acid))、PFNA(パーフルオロノナン酸(Perfluorononanoic acid))、PFDA(パーフルオロデカン酸(Perfluorodecanoic acid)) (※訳注3) SWiM (Synthesis Without Meta-analysis)は、複数の研究結果を統計的に統合するメタ分析が困難な場合に、研究結果を効果的にまとめて評価し、全体的な結論を導き出す手法である。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | Environmental Health Perspectives |
情報源(報道) | F1000Research |
URL | https://f1000research.com/articles/10.12688/f1000research.144376.2/doi |