食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06491000149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、海洋水産養殖において飼料を介して投与された化学物質の海洋堆積物中における環境濃度を予測するためのモデルの開発(タスク1.2. 概念モデル)に関する外部委託機関による科学的報告書を公表 |
資料日付 | 2025年4月25日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は2025年4月25日、海洋水産養殖において飼料を介して投与された化学物質の海洋堆積物中における環境濃度を予測するためのモデルの開発(タスク1.2. 概念モデル)に関する外部委託機関(Akvaplan-NIVA AS)による科学的報告書(2025年4月4日承認、PDF版39ページ、 https://doi.org/10.2903/sp.efsa.2025.EN-9404)を公表した。概要は以下のとおり。 EFSAは、水産養殖で使用される魚の飼料添加物の安全性を評価している。それらの潜在的な環境リスクを評価するためには、事前に予測される環境濃度(PEC)を算出し、既知のばく露閾値と比較する(第I段階)、又は無影響濃度を予測する(第II段階)ことが不可欠である。本報告書は、魚の飼料を介して海洋水産養殖に導入される添加物の堆積物中のPECを算出するためのモデルの開発に向けた概念的枠組みを概説する。 本モデルは、添加物が魚の飼料を介して海洋水産養殖に導入された後、海洋堆積物中の添加物濃度に影響を与えるプロセスを表わしている。添加物は、流出した飼料から直接的に、及び/又は、糞便への排泄を介して、粒子の状態あるいは溶解した状態で水柱に入り得る。水柱において、粒子状態の添加物は海底に運ばれ、海底にて発生する化学的変換、再懸濁、混合等の堆積物プロセスが、長期的な蓄積に作用する。溶解状態で排泄された添加物は、粒子類への吸着又は堆積物への直接的吸着を通じて、堆積物濃度にも寄与し得る。 本モデルは4つの主要なコンポーネント(飼料から水、水から堆積物、堆積物からPEC、及び各地点のPECから一般的な評価)に分けられる。各コンポーネントにはサブプロセスが含まれ、研究室実験、野外調査、入手可能な場合は既存のモデルから得られる最新の科学的知見を組み込みつつ、個別に議論されている。 概念モデルの方程式を策定するための推奨事項が提示されており、含まれるべきプロセス、その関数形式、及び多様なモデリング要件に対応するために必要となる柔軟性が詳細に説明されている。一部のプロセスは特定の添加物に特有であり、他とは異なるその特性と挙動を反映している。環境リスク評価の最初の段階(第I段階)において、これらのプロセスはデフォルトの保守的な(conservative)値が割り当てられるか、又はこれらのプロセス全てが除外される予定である。このアプローチにより、当該モデルが広く適用可能であることが確保される。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-9404 |