食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06490510475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、志賀毒素産生性大腸菌(STEC)/腸管出血性大腸菌(EHEC)に関する食品媒介生物学的ハザードファイルを公表 |
資料日付 | 2025年4月24日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、志賀毒素産生性大腸菌(STEC)/腸管出血性大腸菌(EHEC)に関する食品媒介生物学的ハザードファイルを公表した(PDF版7ページ、フランス語、公表日不明、署名日: 2025年4月7日)。概要・構成は以下のとおり。 1. 特徴と感染源 ・主な微生物学的特徴(略) ・ハザードの発生源(略) ・感染経路(略) 2. ヒトの食中毒 ・疾病の特性(略) ・用量反応関係(略) ・疫学(抜粋) フランスでは2016年以降、小児の溶血性尿毒症症候群(HUS)症例から分離された株の主な血清型はO26:H11であり、次いでO80:H2、O157:H7である。これらの株においては、stx2a亜型(訳注:志賀毒素遺伝子)を有するものが優勢であり、次いでstx2dを有する株が多い。 また、これらの株のほぼすべて(> 90%)が、eae遺伝子を保有している。血清型O104:H4は、2011年にドイツとフランスの集団発生(epidemie)の原因となったが、その後大幅に減少し、いくつかの散発性症例にのみ見られる。 STEC感染症の微生物学的サーベイランスにより、フランスにおける成人のHUS症例(2017年~2021年)から分離された株の主な特徴を説明することができる。主な血清型はO80:H2、O157:H7、O91:H10/O91:H21、O26:H11である。成人でも小児でも、eae遺伝子はHUSの原因株のほとんどに存在し、これらはstx2a遺伝子(大部分)又はstx2d遺伝子に関連している。しかしながら、成人のHUS症例の22%については、分離株はeae遺伝子を保有していない(小児のHUS症例では1%)。これらの株は、他の病原性因子に関連するstx2d遺伝子(大部分)又はstx2a遺伝子を保有しており、主に血清群O91、O171、O174、O148に属する。 フランスでは2014年~2023年に、感染源が確認された14件のSTEC感染症の集団発生が記録された。これらの集団発生は主に食品が原因であり、生乳(未殺菌乳)から作られたチーズ(6件)や生乳(1件)、野菜(1件)、冷凍ピザ(1件(2022年))の摂取に関連していた。幼児の集団(3件)及び要介護高齢者施設(1件)での感染症の集団発生事例も記録されている。2020年には、湖での水浴に関連した集団発生事例が発生した。病原性遺伝子stx2a及びeaeを保有する血清型O26:H11株が、これらの集団発生の大部分(14件中11件)の原因であった。2005年~2012年に、牛ひき肉の摂取に関連する複数の集団発生も記録された(2005年、2011年、2012年)。 3. 食品の寄与 ・考慮すべき主な食品 世界で集団発生の際に関与した主な食品は、加熱不十分な牛ひき肉、生乳(未殺菌乳)から作られた乳製品、生野菜(サラダ菜、シロダイコン(radis blanc)の若芽、発芽種子、きゅうり)、加熱殺菌処理されていない(non pasteurise)植物由来製品(リンゴジュース)、飲料水である。 小麦粉も汚染されることがあるため、生の又は加熱不十分な生地の摂取が複数の集団発生の原因になった。 生乳(未殺菌乳)から作られた乳製品のうち、熟成期間の短い非加熱圧搾チーズ(モルビエ、ルブロションのタイプ)、及び、かびに覆われた外皮の軟質チーズ(カマンベール、サン・マルスラン、サン・フェリシアンのタイプ)は、フランスで最もリスクの高いチーズとして際立っている。 ・製造環境における不活性化処理(略) ・食品のサーベイランス(略) 4. 家庭の衛生(略) |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | https://www.anses.fr/sites/default/files/Fiche-EHEC-2024-MPEX-0031.pdf?download=1 |