食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06470430470 |
タイトル | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、ECDC感染症脅威報告(CDTR)第12週号(3月15日~21日)において、米国の鳥インフルエンザA(H5N1)ヒト症例に関する情報を紹介 (前半1/2) |
資料日付 | 2025年3月21日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)は3月21日、ECDC感染症脅威報告(CDTR)第12週号(3月15日~21日)において、米国の鳥インフルエンザA(H5N1)ヒト症例に関する情報を紹介した。概要は以下のとおり。 ・概要 更新情報:2025年3月19日、米国疾病管理予防センター(CDC)は、以前に報告された鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス感染によるヒト症例に関連する検査室による2つの調査結果を発表した。 最初の調査は、サンフランシスコで以前に報告された、軽症で動物への既知のばく露歴のない1人の子どもの症例と、その子どもの濃厚接触者から採取した血液検体の血清学的検査を行ったものである。この子どもは鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに対する抗体が陽性であり、最近の感染と一致している。しかし、濃厚接触者のいずれも抗体検査で陽性ではなかったことから、これらの接触者は感染しておらず、本事例ではヒトからヒトへの伝播は起きていないとの結論が裏付けられた。現在までのところ、米国ではインフルエンザA(H5)ウイルスのヒトからヒトへの伝播は検出されていない。 2番目の調査では、CDCは、オハイオ州で2025年2月に報告された最近のヒト症例由来のウイルスの塩基配列を決定した。遺伝子配列データはGenBankに提出され、GISAIDに登録された(Epi ID 19785793)。配列解析の結果、米国農務省(USDA)の遺伝子型判定基準に基づき、当該ウイルスはクレード2.3.4.4b、遺伝子型D1.3に属することが判明した。これは、最近のA(H5N1)感染事例におけるヒト症例で初めての遺伝子型D1.3の検出である。遺伝子型D1.1のウイルスと同様に、D1.3のウイルスは2022年に北米に侵入した遺伝子型A3に由来し、その後北米の野鳥に存在するインフルエンザウイルスとの遺伝子再集合が起こった。D1.3はD1.1とはノイラミニダーゼ(NA)の配列が異なる。抗ウイルス薬治療や既存のワクチン候補ウイルスの有効性に影響を与えるような遺伝子マーカーは見つかっていない。さらに、CDCは当該ウイルスが哺乳類への感染や哺乳類間での伝播能力を高めるような変異は確認していない。鶏卵を用いたウイルス分離の取り組みが行われている。 ECDCが行った(塩基配列が決定されたA/Ohio/06-1/2025株の)変異解析では、家きんへのばく露に関連する米国ワシントン州のヒト症例から分離された遺伝子型D1.1株(A/Washington/240/2024など)に共通するヘマグルチニン(HA)プロファイル(T108I、S123P、S133A、K218Q、S223R、328del)が示された。興味深いことに、ヒト症例から分離された遺伝子型D1.1の株では認められなかったPB2のアミノ酸置換(I292V)も存在した。この変異は、哺乳類細胞におけるポリメラーゼ活性の増加と、マウスにおける病原性の増加に関連している。 (後半の内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06470431470) |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
情報源(報道) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
URL | https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/communicable-disease-threats-report-15-21-march-2025-week-12 |