食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06470180149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えAspergillus niger XYL株由来食品用酵素エンド-1,4-β-キシラナーゼの安全性評価の更新に関する科学的意見書を公表
資料日付 2025年3月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月19日、遺伝子組換えAspergillus niger XYL株由来食品用酵素エンド-1,4-β-キシラナーゼの安全性評価の更新に関する科学的意見書を公表した(2月12日採択、PDF版13ページ、https://doi.org/10.2903/j.efsa.2025.9292)。概要 は以下のとおり。
 当該食品用酵素エンド-1,4-β-キシラナーゼ(4-β-D-キシランキシラノヒドロラーゼ, EC 3.2.1.8)は、遺伝子組換えAspergillus niger XYL株を用いて、DSM Food specialtiesにより生産される。
 当該食品用酵素の評価は実施済みであり、EFSAは、遺伝毒性試験におけるデータ・ギャップから、当該食品用酵素の安全性に関し結論できなかった。その後、申請者は新たなデータを提供した。
 当該遺伝子組換えの結果は安全性上の懸念を提起しない。
 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞及びそのDNAを含有しない。
 当該食品用酵素は、以下の食品製造工程4工程にて使用されることが意図されている。
 ・ 焼成製品製造用の穀類(cereal)・その他の穀粒(grain)の加工工程
 ・ 焼成製品以外の穀類由来製品製造用の穀類・その他の穀粒の加工工程
 ・ 茶・その他のハーブ茶・フルーツ茶製造用の植物由来製品・真菌類由来製品の加工工程
 ・ 植物抽出物製造用の植物由来製品・真菌由来製品の加工工程
 欧州集団における食事性ばく露は、1日あたり最大0.281 mg TOS(総有機固形物)/kg体重と推定された。
 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は示されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品用酵素に関するパネル(FEZパネル)は、以下の試験された最高用量を無毒性量と特定した。
 ・雄: 4,095 mg TOS/kg体重/日
 ・雌: 4,457 mg TOS/kg体重/日
これらを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも14,573と算出された。
 エンド-1,4-β-キシラナーゼのアミノ酸配列と既知アレルゲンとの相同性を検索したところ、一致は検出されなかった。FEZパネルは、当該食品用酵素への食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと判断するが、当該事象が発生する可能性は低いと考える。
 新たなデータ及び以前に提供されたデータに基づき、FEZパネルは、当該食品用酵素は意図された使用条件下において、安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9292