食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06470160149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えTrichoderma reesei AR-996株由来食品用酵素β-フルクトフラノシダーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2025年3月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月11日、遺伝子組換えTrichoderma reesei AR-996株由来食品用酵素β-フルクトフラノシダーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(2月11日採択、PDF版14ページ、https://doi.org/10.2903/j.efsa.9287)。概要は以下のとおり。
 当該食品用酵素食品酵素β-フルクトフラノシダーゼ(β-D-フルクトフラノシドフルクトヒドロラーゼ; EC 3.2.1.26)は、遺伝子組換えTrichoderma reesei AR-996株を用いて、AB Enzymes GmbH.により生産される。
 当該遺伝子組換えの結果は安全性上の懸念を提起しない。
 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞及びそのDNAを含有しない。
 当該食品用酵素は、以下の食品製造工程3工程にて使用されることが意図されている。
 ・ ジュース製造用の果物・野菜の加工工程
 ・ ジュース以外の果物及び野菜製品製造用の果物・野菜の加工工程
 ・ オリゴ糖製造用の糖類加工工程
 欧州集団における食事性ばく露は、1日あたり最大0.605 mg総有機固形物(TOS)/kg体重と推定された。
 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は示されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品用酵素に関するパネル(FEZパネル)は、試験された最高用量である1,000 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも1,653と算出された。
 Β-フルクトフラノシダーゼのアミノ酸配列と既知アレルゲンとの相同性を検索したところ、一致は検出されなかった。FEZパネルは、当該食品用酵素への食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと判断するが、当該事象が発生する可能性は低いと考える。
 提供されたデータ及び導出されたばく露マージンに基づき、FEZパネルは、当該食品用酵素は意図された使用条件下において、安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9287