食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06470130149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのエンドウ豆の繊維濃縮物の安全性評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2025年3月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は3月10日、食品添加物としてのエンドウ豆の繊維濃縮物(pea fibre concentrate(FIPEA))の安全性評価に関する科学的意見書(2025年1月28日採択、22ページ、DOI: 10.2903/j.efsa.2025.9255)を公表した。概要は以下のとおり。 EFSAの「食品添加物及び食品用香料に関するパネル(FAFパネル)」は、食品添加物としてのエンドウ豆の繊維濃縮物の使用案の安全性評価に関する科学的意見書を提出した。 FIPEAはエンドウ豆由来の粉末であり、主に食物繊維(すなわち、ペクチン及びヘミセルロース)及び少量のたんぱく質からなる。製造工程には、大規模な熱処理(100℃以上、40分以上加熱等)が含まれ、その条件下でレクチンは不活化されるため、FIPEAにおいて安全性上の懸念を提起しない。製造において特定のα-アミラーゼが使用され、これは提案された規格の定義に含まれる必要がある。 FAFパネルは、成人及び幼児における総繊維摂取量へのFIPEAの追加の寄与は、EFSAの「栄養、新食品及び食物アレルゲンに関するパネル(NDAパネル)」が適正であると考えるレベルを考慮すると、許容可能であると考えた。FAFパネルは、有害元素に関して提案された規格上の基準値を引き下げるよう勧告した。溶解度試験は、当該物質はナノスケールにおける特定の評価を要しないことを示した。FIPEAに関する毒性学的データは提出されていない。FAFパネルは、水溶性大豆多糖類と同様に、FIPEAはそのままでは吸収されないが、ヒトでは腸内微生物叢によって広範な発酵を受け、遺伝毒性はないと考えた。乾燥したエンドウ豆(原料)は、欧州連合(EU)において長年にわたり安全に使用されてきた主食である。FIPEAは、熱湯を使って、皮をむいたエンドウ豆の不溶性繊維物質から抽出されるため、繊維の構造は化学的に変化していない。また、製造工程から、毒性学的に懸念がある新たな副産物や成分が生成されることも予想されない。 FAFパネルは、許容一日摂取量(ADI)を設定する必要はなく、新たな食品添加物としてのPIFEAは提案された用途及び使用レベルにおいて安全性上の懸念を提起しないと結論した。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9255 |