食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06460370149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、ヒト、動物及び食品に由来する人獣共通感染症細菌及び指標細菌の薬剤耐性に関する2022年~2023年の欧州連合総括報告書を公表 |
資料日付 | 2025年3月5日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は3月5日、ヒト、動物及び食品に由来する人獣共通感染症細菌及び指標細菌の薬剤耐性に関する2022年~2023年の欧州連合総括報告書(科学的報告書、174ページ、2025年1月24日採択、doi: 10.2903/j.efsa.2025.9237)を公表した。概要は以下のとおり。 本報告書は、ヒト、食料生産動物(ブロイラー、採卵鶏及び肉用七面鳥、肥育豚及び1歳未満の牛)及びそれらの食肉に由来するサルモネラ属菌及びカンピロバクター属菌(Campylobacter jejuni及びC. coli)における2022年~2023年の調和のとれた薬剤耐性(AMR)モニタリングの主要な結果を提示している。動物及び食肉については、指標共生大腸菌、及び基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)/AmpCβ-ラクタマーゼ(AmpC)/カルバペネマーゼ(CP)産生性と推定される大腸菌株のAMRデータ、及びメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の存在についても分析している。 概して、薬剤耐性は報告国間及び抗菌性物質の間で大きな差異があった。ヒト及び動物から分離されたサルモネラ属菌及びカンピロバクター属菌分離株では、高い割合で、ヒト及び動物医療で一般的に使用される抗菌性物質(アンピシリン、テトラサイクリン及びスルホンアミド)に耐性があったが、採卵鶏由来のサルモネラ属菌分離株の薬剤耐性は低かった。ヒトについては、いくつかの報告国の家きん関連サルモネラ属菌血清型及びカンピロバクター属菌において、ヒトの治療において極めて重要な2つの抗菌性物質(CIA: critically important antimicrobials)のうちの1つであるシプロフロキサシンに対する耐性の増加傾向が観察された。しかし、CIAに対する複合耐性は、一部の国のヒト及び動物由来サルモネラ属菌血清型及びC. coliを除き、低い割合の分離株でのみ観察された。国境管理所(border control post)で検体採取されたブロイラー及び七面鳥の輸入生鮮肉では、第三世代セファロスポリンに対する耐性が、サルモネラ属菌及び指標大腸菌でそれぞれ非常に高い(very high)及び中程度(moderate)のレベルで観察された。カルバペネマーゼ産生サルモネラ属菌分離株は、2022~2023年では動物からは検出されなかったが、同分離株によるヒト症例は2022年に5例、2023年に6例が報告された(大部分はblaOXA-48又はblaOXA-48様遺伝子を保有)。2022年及び2023年にEU加盟7か国がブロイラー、肉用七面鳥、肥育豚、1歳未満の牛及び豚肉からカルバペネマーゼ産生大腸菌分離株(blaOXA-48、blaOXA-181、blaOXA-244、blaNDM-5及びblaVIM-1遺伝子を保有)を検出しており、徹底的なフォローアップが求められる。主要なアウトカム指標(完全な感受性及びESBL/AmpC産生大腸菌の保有割合)の経時的傾向分析では、過去10年間にいくつかのEU加盟国において、食料生産動物のAMRの減少の心強い進展が示された。 本報告書の平易な言葉によるサマリーは以下のURLから閲覧可能。 https://www.efsa.europa.eu/en/plain-language-summary/antimicrobial-resistance-zoonotic-and-indicator-bacteria-humans-animals-2 本報告書公表に係るEFSAのニュース記事は以下のURLから閲覧可能。 https://www.efsa.europa.eu/en/news/bacteria-resistant-key-antimicrobials-still-routinely-found-humans-and-animals |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9237 |